P!rosh

空調設備工事の現場で30年以上、計装の技術を活かして『空調自動制御工事』に携わってきました。 『大きな建物の空気を整える技術』を、『家庭の小さな空間』にも応用してわかりやすく解説していきます。 『大きな空間でできることは、小さな空間でもできる』という考え方で、日常の空気の悩みをシンプルに伝えています。

ビル空調の自動制御入門#11:コントローラ先生がやさしく解説

こんにちは!ぼくはコントローラ先生。今日はビルの空調について、やさしく解説していくよ。 コイルは、空調機(AHU)の中に入っている。フィン(薄い金属の羽)付きの管のかたまりです。 管の中 → 水(冷水・温水)が流れる 外側 → 空気が通り抜ける このとき、空気と水は混ざりません。混ざらないけれど、熱だけが移動するんです。 冷房時:空気の熱が水に奪われる 冷房のとき、コイルの中には 約7℃の冷水 が流れています。 空気がコイルを通ると👇 空気は暖かい 水は冷たい 温度差がある 熱は『高い → ...

ビル空調の自動制御入門#10:コントローラ先生がやさしく解説

こんにちは!ぼくはコントローラ先生。今日はビルの空調について、やさしく解説していくよ。 空気は軽いので、熱をたくさん運ぶのが苦手です。一方、水は重くて熱をたっぷり運べます。 だから空調では👇 空気 → 人が感じるためのもの 水 → 熱を運ぶためのもの この役割分担で動いています。 空調機(AHU)で空気を冷やしたり暖めたりするとき、実際に熱を運んでいるのは 水 なんです。 ■ 冷水(冷房用) 冷凍機で約7℃に冷やされる → 空調機へ送られる → 空気を冷やす → 約12℃になって戻る ■ ...

alt="メッシュwifiの広がりつながりの良さを表現"

(仮説)建設現場の地下・屋上の圏外をなくす方法|仮設Wi‑Fiを巨大メッシュ化して竣工後も使う新提案

建設中に作った『仮設Wi‑Fi』は、やり方次第で竣工後もそのまま『ビル全体のWi‑Fi』として使える。無駄ゼロな新提案。 この記事は、弱電構造・LAN距離・PoE給電・Outdoorモデルの仕様から逆算して組み立てた 「こうすれば本当にできそうだ」という仮説ベースの構成案 です。 TP-Linkは公式に 「Decoは有線バックホールなら台数無制限」 と明言しており、Outdoorモデルの存在もあって、 建設中の粉塵環境でも壊れず運用できる『現場向きWi‑Fi』が成立します。 現場DXが進んだ今、スマホ依存 ...

alt="家の空気を快適にする4つの要素(温度・湿度・空気の流れ・きれいさ)をやさしいタッチで描いたイラスト。"

家庭の空気トラブルガイド|結露・カビ・部屋干し・換気・除湿の悩みを整理する

家庭の空気トラブルは複雑に見えますが、実は 「温度・湿度・空気の流れ・空気のきれいさ」 の4つでほぼ整理できます。 そして最も大事なことはこれです。 実際の空気トラブルは、複数の要因が同時に崩れることで発生します。湿度だけ、温度だけ、換気だけが原因ということはほとんどありません。 空気の違和感は『なんとなく』で感じている 朝起きると空気が重い 帰ってきたらムワッとする 洗濯物が乾かない 窓が曇る 部屋がジメッとしている こうした違和感は感覚的ですが、実際には 4つの軸のどれか(多くは複数)が崩れたサイン ...

alt=" 「空気を象徴する抽象的なグラデーション背景 | 光と空気の流れを表すグラデーション」 "

第13章 空気線図もどきを読んでみよう 

ここまで学んできた  温度  水分量  湿度  結露  外気  これらの話は、すべて 空気線図でひとつにまとめて表すことができます。 空気線図は難しそうに見えますが、 実際に「見る」ことはとてもシンプルです。 まずは、 空気を1つの点として置くところから始めましょう。 以下の Step ファイルを参照しながら進めると、 空気線図の理解がぐっと深まります。※動く空気線図を使った、温湿度変化を可視化したPDFです。 Step1 今の空気を探 ...

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【第12章】 空気線図を現場でどう使うの?

空気線図は、ただの『図』ではありません。 現場で「結露するか?」「外気を入れていいか?」「冷房したらどうなるか?」を判断するときに使う、未来を先に読むための道具です。 この章では、空気線図を使って現場判断をどう整理すればよいかを、具体的に解説します。 空気線図は『判断の道具』 空気線図では、空気の状態を「点」で表します。この点がどこへ動くかを見ることで、未来の状態を予測できます。 今の空気はどこにある?(点で見る) 操作するとどの方向へ動く?(点の移動) その結果どうなる?(未来を予測) 現場でやっている ...

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【第11章】空気線図って何のためにあるの?空気の状態と未来を見える化する道具

これまでの章で、私たちは 結露するかどうか 外気を入れてよいか 冷やすとどうなるか といった「空気の変化」を個別に考えてきました。 では、これらを まとめて一目で判断できる方法 はないのでしょうか。 その答えが『空気線図』です。 空気線図とは? 空気線図は、ざっくり言うと 横軸に温度、縦軸に水分量があり、その上に湿度の曲線が重なった「地図」 のような図です。 第10章で扱った 温度 水分量 湿度 これらの関係を ひとつの図の上で同時に扱える土台 になります。 さらに、空気が変化した結果を予測するためにも使 ...

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【第10章】空調って何をしている?空気を整える4つの仕事

エアコンをつけると、部屋が涼しくなったり、ジメジメが減ったり、空気が流れたりします。 では、空調はいったい何をしているのでしょうか。 この章では、空調の正体と、空気に対して何をしているのかを整理していきます。 これまでの話を思い出す 空気の状態を見るときに大事なのは次の3つでした。 温度(暑い・寒い) 水分量(ジメジメ・カラカラ) 空気の流れ(ムラ・停滞) さらに、温度と水分量の条件がそろうと結露が起きます。 空調は、これらをコントロールする仕組みです。 空調の正体 ひとことで言えば、空調とは 空気の状態 ...

alt="換気すると湿度は下がる?外気との絶対湿度差を比較して換気すべき日がわかるイラスト"

換気は「やれば良い」ものではありません|本質は『空気を入れ替えること』ではなく、室内環境を改善すること

換気は『やれば良い』ものではありません。 外気が良いときだけ、室内環境が改善します。 外気が悪い日に換気すると、 湿度が上がる 暑くなる 空気質が悪化する つまり、換気は「空気を入れ替える行為」ではなく、 外気と室内を比較して使う『環境調整』です。 換気しているのにジメジメする… 窓を開けたら逆に暑くなった… その原因は、あなたの家ではなく 外気条件が悪い日 に換気しているだけです。 換気の定義は正しい。でも目的が誤解されている 換気=空気を入れ替える行為 これは正しい。 ただし、 換気=室内環境が良くな ...

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【第9章】結露はどうやって止める?

温度と水分量の『関係を崩す』のが基本 結露している場所を見つけると、まず考えるのは「どうすれば止められるのか」ということだと思います。 しかし、いきなり対策をすると 原因と合わず、効果が出ない ことがあります。 そのため、まずは「なぜ起きているのか」を確認することが大切です。 この章では、結露を止めるための基本の考え方と、現場での見方を整理します。 結露の条件を思い出す 第8章で学んだように、結露は 表面温度が露点温度を下回ったときに起きる という現象です。 つまり、結露を止めるには、この関係を崩せばよい ...