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ビル空調の自動制御入門#13:コントローラ先生がやさしく解説

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コントローラ先生

こんにちは!ぼくはコントローラ先生。
今日はビルの空調について、やさしく解説していくよ。

コントローラ先生
コントローラ先生

冷却塔ってなに?
熱の最終捨て場だよ
「水を蒸発させて熱を逃がしているんだよ」

コントローラ先生
コントローラ先生

「前回は、冷凍機が『水から熱を取り出す装置』だって話をしたよね。
じゃあ、その取り出した熱はどこへ行くと思う?」

冷凍機は熱を取り出すだけ。
その熱を捨てる場所がないと、冷凍機は働けません。

その『熱の最終捨て場』が冷却塔(Cooling Tower) です。

今日は、空調の熱が最後にどこへ行くのかを見てみましょう。

冷却塔は「熱を外へ捨てる装置」

冷凍機が取り出した熱は、 冷却水という別の水に渡されます。

その冷却水が向かう先が冷却塔。

冷却塔の仕事はただひとつ👇

水を蒸発させて熱を外へ捨てること

冷却塔は『水を冷やす装置』ではありません。
『水が蒸発するときに奪われる熱』を利用して、結果的に水が冷えるだけです。

コントローラ先生
コントローラ先生

「冷却塔は『巨大な気化冷却装置』。 風と水で熱を逃がしてるんだよ。」

冷却塔のしくみ

冷却塔の中では、こんなことが起きています👇

① 温かい冷却水が上から落ちてくる
 冷凍機で熱を受け取った水(だいたい30℃くらい)が塔の上から落ちてくる。

② シャワーみたいに広がる
 水が散水されて、表面積が増える。

③ 下から風を当てる
 ファンで空気を下から上へ流す。

④ 水の一部が蒸発する
 ここが最大のポイント👇
 水が蒸発するときに熱を奪う(気化熱)

⑤ 残った水が冷える
 蒸発した分だけ熱が奪われ、冷却水の温度が下がる(25〜28℃くらい)。

⑥ 冷凍機へ戻る
冷えた冷却水が再び冷凍機へ戻り、また熱を受け取る。

冷凍機 → 冷却水 → 冷却塔 → 外気
熱はこの順番で外へ逃げていきます。

コントローラ先生
コントローラ先生

「冷却塔は『水を冷やしてる』んじゃなくて、
『蒸発で熱を逃がしてる』んだよ。」

なぜ蒸発で冷えるの?

驚くポイント👇

外気より低い温度まで水を冷やせる

たとえば外気が30℃でも、 冷却塔なら25℃くらいまで冷やせます。

理由👇 蒸発するときに熱を奪うから。

外気温より低くなるのは、『蒸発による冷却』が、外気温ではなく『空気の乾き具合』に影響されるからです。

コントローラ先生
コントローラ先生

「夏に濡れた肌に風が当たると涼しいよね? あれと同じことを巨大な装置でやってるんだよ。」

冷却塔がないとどうなる?

冷凍機は熱を捨てたい。 でも捨てる場所がないと

  • 冷凍機が熱を抱え込む
  • 冷水が冷えない
  • 冷房が効かない
  • 冷凍機が停止する
コントローラ先生
コントローラ先生

「冷却塔が止まると、冷凍機は詰む。 冷房が効かない原因の『ラスボス』なんだよ。」

現場ポイント(先生の補足)

冷却塔は外気+水を使うので、 現場ではいろんなトラブルが起きます。

水が減る
 蒸発してるから減る(補給が必要)

汚れやすい
 外気+水=汚れやすい → スケール、藻、レジオネラ対策が必須

夏ほど効きにくい
 湿度が高いと蒸発しにくい → 冷却水温度が下がらない → 冷凍機の効率が落ちる

ファンが弱ると冷えない
 風が弱いと蒸発が起きない → 冷却塔の性能がガタ落ち

補給水の量が増えると異常のサイン
 補給水がいつもより多いときは、『漏れ』か『ドレンの詰まり』を疑うのが早いよ。


コントローラ先生
コントローラ先生

「冷房が効かないとき、冷却塔の『風・水・汚れ』を見るのが早いんだよ。」

冷却塔は、水を蒸発させて熱を外へ捨てる装置。
冷凍機が取り出した熱の『最終ゴール』が冷却塔です。

冷却塔は、空調システムの『出口』。
ここが詰まると、すべての機器が苦しくなるんだ。

コントローラ先生
コントローラ先生

「次はね、冷凍機の中で働いている『冷媒』の話をするよ。
実は空調でいちばん働いてるのは冷媒なんだ。」

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