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【第8章】結露はどんな時に起きる?

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露点温度と表面温度で決まるしくみを解説

現場では、同じ部屋なのに

  • 窓だけ濡れている
  • ダクトだけ濡れている
  • 配管だけ水滴がついている

ということがあります。

同じ空気の中にあるのに、 結露する場所としない場所があるのはなぜでしょうか?

この章では、 「どんな時に結露が起きるのか」 をやさしく解説します。

■ 考えてみよう:なぜ窓だけ濡れるのか?

冬になると、

  • 壁は乾いている
  • でも窓だけ濡れている

ということがあります。

部屋の空気は同じはずなのに、 なぜ窓だけ結露するのでしょうか?

答えは「表面温度」にあります。

■ 結露は何で決まる?

第7章で学んだように、 結露は 空気中の水蒸気が水滴になる現象 です。

では、どこで水滴になるのでしょうか?

その答えは

物の表面温度です。

空気は、物の表面に触れた瞬間にその温度まで冷やされます。 この「表面温度」が結露の発生ポイントになります。

■ 露点温度を思い出そう

空気には、 これ以上水分を持てなくなる温度があります。

これを 露点温度(ろてんおんど) といいます。

露点温度より冷えると、 空気は水分を持ちきれなくなり、結露が始まります。

■ 結露する条件は「2つの温度の比較」

結露するかどうかは、 次の2つの温度を比べれば判断できます。

① 露点温度
 空気が水分を持てなくなる限界の温度

② 表面温度
 窓・ダクト・配管などの表面の温度

■ 結果はこうなる

表面温度 > 露点温度

→ 結露しない

表面温度 < 露点温度

→ 結露する

表面温度が露点温度を下回ると結露します。

■ なぜ窓だけ濡れるのか?

窓は外気の影響を強く受けるため、 部屋の中で 最も表面温度が低くなりやすい場所 です。

そのため、

  • 壁は露点温度より高い
  • でも窓だけ露点温度を下回る

という状況が起きます。

結果として、 窓だけ結露する わけです。

■ 現場ではこうなる

同じ考え方で、現場の結露も説明できます。

  • 冷水配管
  • 冷風ダクト
  • 冷却コイル

これらは表面温度が低くなりやすいため、 露点温度を下回ると結露が発生します。

■ 見えない結露に注意

結露は必ずしも目に見えるとは限りません。

例えば、

  • 天井裏
  • 断熱材の内側
  • 壁の内部

などで発生することがあります。

これを放置すると、

  • カビ
  • 腐食
  • 断熱材の劣化

などの原因になります。

■ 現場で考えてみよう(判断の例)

  • 窓が濡れている  → 窓の表面温度が露点温度より低い
  • 冷水配管が濡れている  → 配管表面が露点温度より低い
  • 天井裏でカビが発生した  → 見えない場所で結露している可能性がある

■ 現場で一番大事なポイント

現場では、 空気の温度を見るのではなく、 「露点温度」と「表面温度」を比較して結露の危険を判断します。

■ この章で覚えておきたいこと

  • 結露は表面温度で決まる
  • 露点温度は結露が始まる温度
  • 表面温度が露点温度を下回ると結露する
  • 同じ部屋でも結露する場所としない場所がある
  • 見えない場所でも結露は発生する

ポイント:結露は「露点温度 × 表面温度」の比較で判断できる

alt="結露のしくみを説明する図。あたたかい空気と水蒸気が窓に向かって流れ、冷たい表面で水滴がつく様子を示している。空気の露点温度10℃と物の表面温度5℃の比較が描かれ、露点温度と表面温度の大小関係によって結露する/しないを説明する構成。"

■ 次の章へ

ここまでで、 結露は偶然ではなく、 露点温度と表面温度の関係で決まることが分かりました。

次の章では、「どうすれば結露を防げるのか?」結露対策の基本的な考え方を解説します。

👉 第9章 結露はどうやってとめる? 

👈 第7章 なんで水がつく?

🗒️ 目次:空気の見方・考え方|〜湿度・結露・換気・空調を「理由で理解する」基礎シリーズ〜

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