【重要なお知らせとお詫び】
この記事で説明していた「ケーブルを使った電線管の太さの決め方」について、内容に誤りがありました。 全面的に私の理解不足によるもので、申し訳ありません。
現在、内線規程の内容を改めて確認しながら、今後、記事全体を修正しています。
正しくは、
・電線(IVなど)を通す場合 → 占積率で選定
・ケーブル(VVFなど)を通す場合 → 外径の1.5倍以上で選定
というように、管に通すものによって選定基準が異なるという解釈もあるようです。
誤った説明を掲載してしまい、混乱を招いた方がいらっしゃいましたら深くお詫び申し上げます。 修正後は、初心者の方にも分かりやすく、正確な内容になるよう整えてまいります。
以前の記事では、ケーブルを管に通す場合の考え方について、内線規程の解釈の幅を十分にお伝えできていませんでした。
その後、内線規程(とくに3110〜3165節)を改めて読み直しながら、占積率と1.5倍の考え方を「どう読み解くか」という視点で、私なりに整理した記事を新たに作成しました。
あくまで私的な整理ではありますが、
電線管を「何の目的で使うのか」によって、3110節と3165節をどう使い分けるか
を考えるきっかけになればと思っています。
よろしければ、以下の記事もあわせてご覧ください。
内線規程3110節と3165節の考え方を、計装工事の視点から整理した記事はこちらです。
最終的にどのように判断するかは、現場の状況や安全方針によっても変わってきます。
この記事は、その判断を考えるうえでの「一つの見方」として受け取っていただければ幸いです。
施工図を描くときや現場で配管を選ぶとき、「どのサイズを使えばいいのか」と迷った経験はありませんか?
電線管は見た目以上に収納できる電線の量が制限されており、内線規程に基づいた正しい選定が欠かせません。
適切なサイズを選べば、安全性を確保できるだけでなく、施工後のトラブルも防げます。
そこで本記事では、内線規程に定められた占積率の考え方と計算方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
ではまず、電線管とはどのような役割を持つものなのかを見ていきましょう。
主な役割
- 電線の保護:外部からの衝撃や水、熱、紫外線などから電線を守る
- 美観の向上:電線を隠してスッキリ見せる
- メンテナンス性の向上:電線の交換や点検がしやすくなる
- 火災リスクの軽減:電線の損傷による漏電や発火を防ぐ
主な種類
| 種類 | 特徴 | 使用場所 |
|---|---|---|
| 厚鋼電線管(G管) | 丈夫で屋外向き | 屋外・工場など |
| 薄鋼電線管(C管) | 軽くて施工しやすい(現在ではあまり使われない) | 屋内 |
| ねじなし電線管(E管) | 工事が簡単(屋内配管ではC管よりE管が主流) | 屋内 |
| 可とう電線管(プリカチューブなど) | 曲げやすく柔軟 | 機械周りなど |
| 合成樹脂管(PF管・CD管など) | 軽量で安価 | 屋内・地中など |
異種管の接続について
現場では、異なる種類の電線管を接続する場面が意外と多くあります。
例えば FEP管からPF管へ切り替える場合など、規格が異なると「どう繋げばよいのか」と迷うことも少なくありません。こうした場合は、専用の接続部材やアダプタを使用することで、安全かつ確実に施工できます。
そんなときに便利なのが、未来工業さんの異種管接続方法検索。管種を選ぶだけで、対応する接続部材がすぐに見つかります。
ダウンロードページへ進む
ケーブルラックと電線管、どちらを選ぶ? 現場施工に最適なのは?
電線管は、何メートルでも、何本でも自由に延ばせるわけではありません。
長距離や複雑な経路になる場合は、通線性や施工性を確保するために「プルボックス」を設ける必要があります。
「プルボックスの選び方」に迷ったら、内線規程・電技・設計基準を味方につけることで、現場の安心と効率がぐっと高まります。
内線規程には・・
内線規程には、同じ種類・同じ太さの電線を収める場合の基準は明記されています。
しかし、異なる種類の電線やケーブルを同じ管に収める場合の細かい指針は明確ではありません。
では、異種電線を同一管内に収めるとき、どのように選定すればよいのでしょうか?
異なる種類の電線を収める際のポイント
屈曲が少なく、引き入れや引き替えが容易な場合は 48%以下まで許容
→ 施工条件に応じて「32%か48%か」を判断することが重要です
電線の断面積合計(被覆を含む)が管の内断面積の 32%以下 になるように選定する
動力配線の場合
動力配線では、電流減少係数を必ず考慮します。
複数の電線を同じ管に収めると放熱性能が落ち、許容電流が減少するためです。
特に負荷が大きい動力配線では、断面積・管径・放熱特性を総合的に判断する
管内占有率を計算し、32%または48%の基準を満たすか確認
計装配線(信号)の場合
計装配線では、信号の安定性とノイズ対策が重要です。
そのため、占積率の計算だけでなく、管径の余裕を持たせることが推奨されます。
内線規程の背景と適用範囲
役割:電力会社の審査基準にも使われるため、施工業者や設計者は遵守が必須。
背景:日本電気協会が定める自主規格。電気設備技術基準を補完し、施工方法を具体化する役割。
適用範囲:住宅・商業施設・工場・ビル・病院などの一般用・自家用電気工作物(特別高圧を除く)。
内線規程では、異なる太さの電線を同じ管に収める場合、電線の断面積(被覆を含む)の合計が管の内断面積の 32%以下 になるように選定する必要があります。
これは「電線を詰め込みすぎないための安全基準」です。
さらに、管の曲がりが少なく、電線の引き入れや引き替えが容易な条件であれば、48%以下まで許容されます。
つまり、施工条件によって「32%基準」と「48%基準」を使い分けることができるのです。
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電線管の占有率は32%?48%?違いと使い分けを解説
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電線管の選定
電線管やケーブルラックを選定する際には、適切なサイズを決定するための計算が欠かせません。
内線規程に基づき「どのような根拠でサイズを決めるのか」を理解すれば、より安全で効率的な施工が可能になります。ここでは計算方法を整理して解説します。
計算方法
- 各電線の外径を確認(メーカーの仕様書を参照)
- 電線の断面積を求める(円の面積公式:( A = (外径/2)^2xπ)
- 電線の総断面積を計算(異なる電線も足し合わせる)
- 管の内断面積を確認(内断面積を計算)
- 総断面積 ÷ 管の内断面積 × 100 で占有率を算出
- 通常条件 → 32%以下
曲げが少なく施工が容易な場合 → 48%以下まで許容
例えば、CVV 1.25m㎡ - 2C x1,CVV 1.25m㎡ - 4C x1 の2本の電線を電線管に収めたいと思います。
| 線種 | 外径 |
| CVV 1.25m㎡ - 2C | 9.1mm |
| CVV 1.25m㎡ - 4C | 10.5mm |
電線の断面積
電線の断面積を計算
CVV 1.25m㎡ - 2C
A=(9.1/2)^2xπ となり、断面積は65.0m㎡となります。
CVV 1.25m㎡ - 4C
A=(10.5/2)^2xπ となり、断面積は86.6m㎡となります。
電線の総断面積を計算
65.0m㎡ + 86.6m㎡ = 151.6m㎡
電線管の内断面積
例えば、G22の電線管の場合、内径は21.9mm
電線管の内断面積を計算
管内断面積=(21.9/2)^2xπ となり 内断面積は376.7m㎡となります。
占有率を計算
151.6m㎡/376.7m㎡x100≒40(%)
このように計算すると、『占有率は約40%』となり、内線規程の基準(32%以下)を満たしていません。
そのため、32%以下になるように電線管を再選定します。
また、48%以下の条件を満たしているため、電線管の屈曲が少なく、容易に電線を引き入れ及び引き替えができる場合は問題ないことがわかります。
Excelを使って電線管選定ツールを作成しよう!
電線管のサイズ選定は、内線規程に基づき、電線の断面積や管の内断面積を考慮して決定します。そこで、Excelを活用して電線管選定ツールを作成し、計算を簡単に行えるようにしてみましょう!
Excelを活用した電線管選定方法の作成については、こちらをご参照ください。
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詳しくは こちらの解説記事 をご覧ください。
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「電線管の選定、おつかれさま!
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