Excelとは?
Microsoft Excelは、表計算ソフトウェアの一つで、データの整理、計算、分析に使われます。表やグラフを作成できるほか、関数やマクロを活用して業務の効率化も可能です。企業や個人問わず、幅広い用途で利用される便利なツールです。
Excelの始め方|Microsoftアカウントでログインした後の流れ
STEP 1:Microsoft 365 Onlineにアクセス
👉 https://www.office.com にアクセスします。
STEP 2:Microsoftアカウントでログイン
すでにログイン済みならこのステップはスキップされます。未ログインの場合は、メールアドレスとパスワードを入力してサインイン。
STEP 3:Excelアイコンをクリック
ホーム画面に表示される「Excel」アイコンをクリックすると、テンプレート選択画面が開きます。
STEP 4:新しいブックを作成
「空白のブック」または「テンプレートから開始」を選択して、編集画面に入ります。
STEP 5:データ入力・数式・表・グラフの作成
通常のExcelと同じように、セルに入力・関数の使用・表やグラフの挿入が可能です。
Web版Excelの便利ポイント
- 自動保存:OneDriveに保存されるので、保存忘れなし
- 共同編集:他の人と同時編集可能。URL共有で簡単に連携
- インストール不要:ブラウザだけで完結。PC・スマホ・タブレット対応
初心者におすすめの次のステップ
- ✅ テンプレートを使ってみる(タスク管理・業務チェックリストなど)
- ✅ 基本関数を試す(SUM・IF・VLOOKUPなど)
- ✅ 条件付き書式で色分けして視認性UP
迷ったら、『空白のブックを作成』し始めましょう。
Excelの「セル」とは?初心者向けに分かりやすく解説!
Excelを使う上で、「セル」という概念はとても重要です。データ入力や計算を行う際に、セルの使い方を理解していると作業がスムーズになります。この記事では、セルとは何か、どのように活用するのかを分かりやすく解説します。
セルとは?-EXCELの基本操作
Excelのシートは、「列(縦)」と「行(横)」で構成されており、それらが交差する部分が「セル」です。セルはデータを入力できる最小の単位であり、例えば「A1」は「A列の1行目のセル」という意味になります。

Excelでは、縦方向に並んだセルの集まりを「列(れつ)」と呼びます。(A列)

Excelでは、横方向に並んだセルの集まりを「行(行)」と呼びます。(1行)

A1セル(A列、1行)
Excelの左上にある「A1」と表示されている窓は、「名前ボックス(Name Box)」と呼ばれる重要な機能のひとつです。
名前ボックス(A1と表示される窓)の役割
✅ セルの位置を表示する
- 現在選択しているセルの「列+行」の位置(例:A列の1行目=A1)を表示します。
- セルを移動すると、ここも自動で更新されます。
✅ セルのジャンプ機能
- 名前ボックスに「C5」などのセル番地を直接入力すると、そのセルに一瞬でジャンプできます。
- 範囲指定も可能(例:「A1:C3」と入力するとその範囲が選択されます)。
✅ 名前定義の起点
- 特定のセルや範囲に「名前」を付けて管理することもできます(例:「売上表」など)。
- 数式や関数でその名前を使うことで、可読性が向上します。
補足
名前ボックスは「今どこを選択しているか」を教えてくれるナビゲーション窓のようなものです。
Excelを使い慣れてくると、ジャンプ機能や名前定義を使って作業効率がグッと上がります!
合わせて読みたい
・Excel初心者向け!カレンダーを作りながら学ぶ基本操作(タイムラインカレンダー) - Excelの「列」と「行」とは?
・Excel初心者向け!カレンダーを作りながら学ぶ基本操作(マンスリーカレンダー) - セル参照範囲
文字の入力
- セルをクリック(入力したい場所を選択)
- キーボードで文字を入力
- Enterキーを押して確定(下のセルへ移動)
- Tabキーで右隣のセルへ移動
- Shift +Tabキーで左隣のセルへ移動
- Shift + Enterキーで上のセルへ移動

Excelで文字を入力する際に点滅する「縦の |」はカーソル(キャレット)と呼ばれるものです。これは、現在文字を入力できる位置を示しており、キーボードを使って入力を始めると、その場所に文字が追加されます。
このカーソルがあることで、どこに文字を入力するのかが一目で分かります。また、矢印キーやマウスを使ってカーソルを移動し、編集することもできます。
Excelでセルの文字がはみ出る?スッキリ解決する方法!
Excelを使っていると、セルの幅を超えて文字がはみ出してしまうことがあります。見栄えを整え、データを見やすくするためには、適切な調整が必要です。その解決方法を詳しく解説します。
セルの幅を調整する
最も簡単な方法は、セルの幅を広げることです。
- はみ出たセルの列、(行)の、列の右端(下端)にマウスを合わせます。
- 右図の表示になったら、セルの境界線をダブルクリックすると、自動的に最適な幅に調整されます。
- 手動でドラッグして幅を変更することも可能です。
- はみ出たセルの列(右図ではA列)、を選択して、右クリックから、「列の幅」→「AutoTit」を選択しても適切な幅に調整されます。
- はみ出たセルの列、を選択して、右クリックから、「列の幅」→
「ユーザー設定」を選択し「値」を変更して変更することも可能です。


テキストを折り返して表示する
セルの幅を広げたくない場合は、テキストを折り返して表示する設定がおすすめです。
- 該当のセルを選択します。
- 「ホーム」タブの「折り返して全体を表示」をクリックします。
- これにより、セルの幅を超えた文字が改行され、セル内に収まります。

テキストのフォントサイズを調整
「ホーム」タブの「フォント」グループにあり、数字が表示されたドロップダウンメニューでフォントサイズを調整できます。

セルの結合を活用する
複数のセルを統合して、広いスペースに文字を収めることも可能です。
- 文字がはみ出しているセルと隣のセルを選択します。
- 「ホーム」タブの「セルを結合して中央揃え」をクリックします。
- ただし、セルを結合するとデータ処理に影響が出る場合があるため、慎重に使いましょう。
詳しくはExcelの「セルの結合」とは?

まとめ
Excelで文字がセルからはみ出る場合は、以下の方法を試してみましょう。
✅ セルの幅を調整
✅ テキストを折り返して表示
✅ テキストの縮小表示
✅ セルの結合を活用
適切な調整をすることで、より見やすい表を作成することができます。ぜひ試してみてください!
数値の入力
- セルをクリック
- 数値を入力(例:100、3.14)
- Enterキーで確定
※数値は自動的に右寄せされる(Excelの仕様)

💡 ポイント
- 「=」を入力すると計算式として認識(例:「=10+5」と入力すると「15」になる)

「'(シングルクォート)」を先頭につけると数値を文字として扱う
(数値の場合「00100」と入力すると「100」となる
「'00100」と入力すると「00100」が文字として認識される)
文字の場合、左寄せで表示される

注意
- 数値は「文字列」ではなく「数値型」で入力するのが基本
- 関数によっては文字列でも計算できるが、エラーの原因になることもある
- 見た目が数字でも、実は文字列になっていることがあるので注意(左寄せ表示など)
Excelの「表示形式」とは?
データを見やすく整える方法を解説
Excelでは、入力した数値や文字を適切な「表示形式」に設定することで、データをより見やすく整理できます。表示形式を活用すると、数値を通貨や日付として表示したり、桁区切りを設定したりできます。
表示形式とは?
表示形式は、Excelのセル内に入力されたデータの見え方を変更する機能です。元の数値や文字を変更せずに、表現を整えることができます。例えば、数値「1000」を「¥1,000」と表示することが可能です。
表示形式の設定方法
- 対象のセルを選択
- 「ホーム」タブの「数値の書式」から変更
- 「セルの書式設定」から詳細な調整も可能
主な表示形式の種類
Excelでは、以下のような表示形式が使用できます。
- 標準(デフォルト設定。特定の書式なし)
- 数値(小数点や桁区切りを設定可能)
- 通貨(¥, $, € などの通貨記号を付加)
- 日付(「2025/05/28」や「2025年5月28日」など)
- パーセンテージ(「0.5」を「50%」として表示)
- 分数(「0.75」を「3/4」と表示)
- 文字列(テキスト)(数字をそのまま文字として扱う)


まとめ
- 表示形式はExcelのデータの見え方を調整する機能
- 数値、通貨、日付、パーセンテージなどさまざまな種類がある
- 適切な表示形式を設定すると、データの視認性が向上し、ミスを防げる
Excelの表示形式を活用して、データをより見やすく整理しましょう!
日付の入力
- セルをクリック
- 日付を入力(例:「2025/05/25」)
- Enterキーで確定
- 自動的に日付形式に変換される。

💡 ポイント
- 関数「=TODAY()」を入力すると今日の日付が表示される

- 関数「=NOW()」を入力すると現在の日時が表示される

関数とは何か?初心者向けにやさしく解説
Excelにおける「関数」とは、特定の計算や処理を自動で行うための『命令セット』のようなものです。数値の合計を出したり、条件に応じて結果を変えたり、データを抽出したりと、業務効率化に欠かせない機能です。
定義
関数とは、Excelに「何をどう計算するか」を指示するための仕組みです。
関数は「=」から始まり、関数名と引数(計算対象)を指定することで動作します。
代表的な関数の例
| 関数名 | 目的 | 例 |
|---|---|---|
SUM | 合計を出す | =SUM(A1:A5) → A1〜A5の合計 |
AVERAGE | 平均を出す | =AVERAGE(B1:B5) → B1〜B5の平均 |
IF | 条件によって結果を変える | =IF(C1>100,"合格","不合格") |
VLOOKUP | 他の表から値を探す | =VLOOKUP(D2,表範囲,列番号,FALSE) |
COUNTIF | 条件に合う数を数える | =COUNTIF(E1:E10,"完了") |
関数を使うメリット
- 手作業の集計や判定を自動化できる
- 入力ミスや計算ミスを防げる
- データ量が増えても効率よく処理できる
- 条件付きで柔軟な判断が可能になる
初心者向けのおすすめ関数
まずは以下の関数から始めると、業務効率化にすぐ役立ちます:
SUM(合計)IF(条件分岐)COUNTIF(条件付きカウント)TEXT(日付や数値の表示形式変更)
Excelのセル編集方法まとめ|効率的にデータを修正するテクニック
Excelを使っていると、入力済みのデータを編集する機会は多いものです。スムーズにセルの内容を修正するために、便利な操作方法をマスターしておきましょう。Excelでデータを簡単に編集する方法を解説します。
セルをダブルクリックで編集モードに
セル内の内容を直接修正したいときは、編集したいセルをダブルクリックするだけで編集モードになります。カーソルがセル内に表示され、テキストを直接変更できます。
「F2キー」でセル編集
「F2キー」を押すとセルの編集が可能になります。この方法は、編集したいセルを選択してからキーボードで素早く編集したい場合に便利です。
「Deleteキー」でセルの内容を削除
セル内のデータを消去したいときは、「Delete」キーを押すだけで簡単に削除できます。セル自体は残り、空欄の状態になります。
まとめ
- ダブルクリックで直接編集モードに
- 「F2」キーで素早くセル編集
- 「Delete」キーでセルの内容を削除
これらの方法を活用して、Excelでのデータ編集を効率的に行いましょう!
🎯 これでセルの入力はバッチリ!
文字・数値・日付を簡単に入力できるので、初心者でもすぐに使いこなせます。😊✨
Excelの「セルの結合」とは?表を見やすく整えるテクニック
Excelを使っていると、「セルの結合」という機能を見かけることがあります。これは、複数のセルをひとつのセルとしてまとめる機能で、表のタイトルを中央揃えにしたり、データを整理したりするのに便利です。セルの結合方法や注意点について詳しく解説します。
セルの結合とは?
セルの結合とは、隣り合う複数のセルを統合し、1つのセルとして扱う機能です。例えば、表のタイトルを中央揃えにするときや、長い項目名を見やすくする際に使われます。
セルを結合する方法
Excelでセルを結合するには、以下の手順を行います。
- 結合したいセルを選択
- 「ホーム」タブをクリック
- 「結合」ボタンを選択
すると、選択したセルがひとつにまとまります。

主な結合オプション
Excelでは、以下のような結合オプションがあります。
- セルを結合して中央揃え:複数のセルをひとつにまとめ、中央揃えする
- 横方向の結合:横並びのセルだけを結合
- セルの結合:複数のセルをひとつにまとめる
- セルの結合解除:結合したセルを元に戻す

セル結合の注意点
セルを結合する際は、データが失われないように注意しましょう。結合すると、左上のセルの内容だけが残り、他のセルのデータは削除されます。そのため、データを保持したい場合は「セルの結合」ではなく「セルの書式設定」で中央揃えを使うのもおすすめです。
セル結合のメリットと注意点|正しく使うコツ
Excelの「セルを結合」機能は、表の見栄えを整えるのに便利ですが、使い方を誤るとデータ処理に問題が発生することがあります。セルを結合するメリットと注意点を解説し、正しく活用するためのコツをご紹介します。
セル結合のメリット
セルを結合すると、以下のようなメリットがあります。
- 表のデザインを整え、見やすくできる
- タイトルや見出しを中央揃えで配置できる
- 空白スペースを有効活用できる
このように、視認性を向上させるために役立つ機能ですが、注意点もあります。
セル結合の注意点
セルを結合する際は、以下のような点に気をつけましょう。
✦ データの処理が制限される
結合されたセルの中で入力できるのは1つのデータのみです。結合すると、個別のセルに分けられていたデータを一括で扱えなくなるため、集計や分析の際に不便になることがあります。
✦ フィルタ機能やソート機能が使えなくなる
結合されたセルを含む範囲では、フィルタやソート機能が正常に動作しないことがあります。例えば、リスト内のデータを並び替えたい場合、結合セルがあると処理が難しくなります。
✦ 数式の適用が難しくなる
通常のセルであれば、数式を適用しやすいですが、結合セルでは参照範囲の指定が複雑になるため、計算や関数の適用が制限される可能性があります。
セル結合を上手に使うコツ
セルを結合する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
✅ データ入力用のセルには結合を避ける
✅ デザイン目的でのみ結合を使用する
✅ 数式を使う範囲では結合を避ける
✅ 代わりに「セルの中央揃え」機能を活用する
✅ 結合の解除を簡単にできるようにする(「セルの書式設定」から確認)
まとめ
セル結合は、表のデザインを向上させる便利な機能ですが、データ処理や分析に影響を及ぼす可能性があるため、慎重に使うことが大切です。用途に応じて適切な方法を選び、スムーズにExcelを活用しましょう!
カレンダーを作るときに「列と行の違い」がわかると、操作がグッと楽になります。
初心者でも安心して理解できるよう、図解付きでまとめた記事はこちら👇