【初心者〜実務者向け】
計装工事では、配線が終わったあとに「正しくつながっているか」「断線していないか」「極性は合っているか」といった確認作業が必ず必要になります。
ところが、初心者の方からは
- 「テスターってどれを買えばいいの?」
- 「LANチェッカーは安いので十分?」
- 「導通チェックと絶縁抵抗って何が違うの?」
- 「計装ならではの検査ってあるの?」
といった質問を本当によくいただきます。
実は、計装工事は電気工事と比べて、細線・多芯ケーブル・センサー線・LAN配線 が多く、検査の種類も『計装ならでは』のポイントがいくつもあります。
そこでこの記事では、おすすめの
- テスター(マルチメーター)
- LANチェッカー
を普段作業で使っているテスターやLANチェッカーを、現場目線で分かりやすくまとめました。
計装工事を始めたばかりの方はもちろん、「検査の精度を上げたい」「工具を買い替えたい」という実務者の方にも役立つ内容になっています。
【基本】テスター・検電器
カードサイズ、薄くて軽い、持ち運びに便利なコンパクト形状、胸ポケット・工具袋・腰袋のどこにでも入る。
計装工事は工具が多くなりがちなので、軽量・小型は大きなメリット。
HIOKI 日置電機 3244-60
■特徴・おすすめポイント
HIOKI 3244-60 には、テストリードの先端を完全に覆う「保護カバー(リードホルダー)」が付属しています。
これが非常に優秀で、電圧チェック時にリード同士が触れて短絡したり、金属部に当たって火花が出る事故を防いでくれます。
計装工事では細線や端子台周りの作業が多く、テスターの先端がむき出しだと意外と危険です。
このカバーのおかげで、収納時も現場移動時も安心して持ち運べるのが大きなメリットです。
JAPPY マグネット付デジタルマルチメータ M-03FBM-JP
■特徴・おすすめポイント
背面マグネットで『貼り付け測定』ができる
これが最大の強み。盤内・制御盤・鉄製ダクトなどに ペタッと貼り付けて両手が自由になる。
テストリードを本体に巻き付けて収納できるが、
きれいに巻かないとうまく収まらないという弱点もあります。(結構手間です😢)
丁寧に巻けば薄型で持ち運びやすく、現場移動が多い方には便利な構造です。
DENSANポケットデジメーターDM-500
■特徴・おすすめポイント
コードリール収納(ワンタッチ収納)
ケーブルが絡まらず、ポケットに入れても邪魔にならない
煩わしい、コードの巻取りがワンタッチでできます。
マーベル(MARVEL) 検電器 ペンライト機能付き MT81L
テスターのように電圧値は測れませんが、通電状態をサッと確認するにはとても便利な検電器です。
■特徴・おすすめポイント
非接触型で安全に検電できる
金属部分に触れずに AC40〜600V を検電できるので、狭い盤内やケーブル密集部でも安全性が高い。
ペンライト(白色LED)付きで暗所に強い
盤内・天井裏など、暗い場所での作業が多い計装工事では、『検電+照明』が1本で完結する のは非常に便利。
【計装ならでは】LANチェッカー
デンサン LANチェッカー LNC-110
■特徴・おすすめポイント
1回のボタン操作で導通チェックが可能
(現場でのスピード確認に最適)
CAT6・CAT5e対応(RJ45)
計装・弱電の一般的なLAN配線に幅広く対応。
誤配線・クロス・ショートまで検出できる
単なる導通だけでなく、配線順のミス(ストレート/クロス)やショートも判別できるため、「とりあえずこれで一次チェック → 問題あれば再圧着」という流れが非常にスムーズ。
デンサン LANチェッカー LNC-210
■特徴・おすすめポイント
1回で「導通チェック+配線探査」が同時にできる
- LNC-110:導通・誤配線チェックのみ
- LNC-210:導通+ルート識別(配線探査)まで可能
4つのターミナルが付属しており、最大4本のケーブルを同時に識別できます。
デンサン LNC-210 は、LNC-110 の『上位互換』で、導通チェックに加えて 配線探査(ルート識別) ができるのが最大の強みです。
計装・弱電の現場で「複数本のLANケーブルがどれがどれか分からない」という場面に特に向いています。
LNC-110 と LNC-210 の比較
| 項目 | LNC-110 | LNC-210 |
|---|---|---|
| 導通チェック | ◎ | ◎ |
| 誤配線・ショート検出 | ◎ | ◎ |
| 配線探査(ルート識別) | × | ◎(4系統) |
| BNCケーブル対応 | × | ◎ |
| 音・光で判別 | ◎ | ◎ |
| 用途 | 一次チェック | 一次チェック+配線識別 |
| 現場向き度 | ○ | ◎(計装・弱電向け) |
ジェフコム LANケーブルチェッカー LEC-401、LEC-401-TA、LEC-401-TB
■特徴・おすすめポイント
最大8本のLANケーブルを一気に識別できる
天井裏・ラック内・盤内などで、「LANケーブルが大量にあって、どれがどこにつながっているか分からない」という場面で最強。
- No.1(本体付属)
- No.2〜4(LEC-401-TA)
- No.5〜8(LEC-401-TB)
これで 最大8本を同時に識別できます。
LEC-401 の『探査機能』をフル活用できる
LEC-401 は導通・長さ・配線探査ができる高機能チェッカー。
その 配線探査機能を最大限に活かすにはターミナルの追加が必須。
TB はその最終拡張セット。
LEC-401 ターミナル構成まとめ
| セット名 | 内容 | 識別番号 | 識別本数 |
|---|---|---|---|
| 本体付属 | ターミナル1個 | No.1 | 1本 |
| LEC-401-TA | 3個セット | No.2〜4 | 4本 |
| LEC-401-TB | 4個セット | No.5〜8 | 8本 |
「どの工具を選べばいいか分からない…」という方は、こちらで用途別に解説しています。
👉工具・計測機器 - 計装工事屋の知恵袋
LANケーブル施工では、正確な皮むきが信頼性を左右します。LANケーブルストリッパーはこちらの記事で紹介しています。
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