計装の応用 計装・業務改善

ビル空調の自動制御入門#8:コントローラ先生がやさしく解説

コントローラ先生

こんにちは!ぼくはコントローラ先生。
『今日はAHU と OHU の違いについて』やさしく解説していくよ。
みんな、『AHU』 と 『OHU』 の違いって、むずかしく聞こえるよね?
でもね、実は 『空気の入り口が違うだけ』 なんだよ!

AHU と OHU の違い

🟦 AHU(空調機)

外の空気(外気)と、部屋の空気(室内空気)の両方を扱う機械!

  • 外の空気を取り込む
  • 部屋の空気も戻ってくる
  • 2つを混ぜて、温度・湿度を整えて、建物に送る

👉 外気+室内空気のミックス担当

■RAダクトとは何をするダクトなのか

 RAダクトは 「室内の空気を空調機に戻すための通り道」 です。
空調機(AHU)が空気を送り出すだけでは、部屋の中の空気がどんどん増えてしまいます。
そこで、室内の空気を一度回収して空調機に戻し、再び調整して送り出す仕組みが必要になります。

その役割を担うのが RAダクト(Return Air:還気ダクト) です。

コントローラ先生

空調機はね、空気を送り出すだけじゃなくて、
部屋の空気を『いったん回収』して、もう一度キレイにしてから送り出しているんだよ。
この『回収する道』が RAダクトなんだ!」
RAダクトがあるおかげで、
部屋の空気はぐるぐる循環して、
温度も湿度も安定して、ムダなエネルギーも使わずにすむんだよ!

🟩 OHU(外調機)

外の空気だけを扱う、外気専門の機械!

  • 外の空気だけを取り込む
  • 汚れを取って、温度を整えて
  • AHU や室内に送る

👉 外気だけをキレイにする専門担当

コントローラ先生

つまり、こう考えればOK!
OHU は『外気だけをキレイにする係』だから、
部屋の空気を戻す RAダクトはついてないんだよ。
逆に AHU は『外気と室内空気をまぜて仕上げる係』だから、
室内の空気を戻す RAダクトが必要になるんだ!

🟦 AHU が使われる建物

AHUは『外気+室内空気』をまとめて扱う大黒柱!

AHU は…

  • 室内空気を再利用できる
  • 省エネに強い
  • 大きな空間をまとめて空調できる

という違いにつながります。

  • 外気を取り込む
  • 室内の空気も戻ってくる
  • 2つを混ぜて、温度・湿度・清浄度をまとめて調整
  • ダクトで広い範囲に送り出す

🟦 AHUは「大きな空間をまとめて空調する」タイプ

たとえば…

  • オフィスビル
  • ショッピングモール
  • 病院
  • 学校
  • ホテル
コントローラ先生

「広い空間を『まとめて管理』したいときは AHU の出番だよ!」
外気+室内空気を扱う『空気の総合管理者』

🟩 OHU が使われる建物

🟩 OHUは『外気だけ』をキレイにする専門スタッフ!

でもね、OHUは 室内の空気は扱わない から、室内の空調は PAC(パッケージエアコン)FCU(ファンコイルユニット) が担当することが多いんだ。

つまり、RAダクトがないということは…

  • 手術室・クリーンルーム・食品工場などに向いている
  • 室内空気を再利用しない
  • 省エネよりも「外気の質」が重要な場所で使う
  • OHU → 外気の一次処理
  • PAC/FCU → 部屋ごとの空調

という 分業スタイル になるよ!

🟩 OHUが使われる建物の例

  • 手術室
  • クリーンルーム
  • 食品工場
  • 大規模オフィスの外気処理
  • 換気量が多い特殊空間
コントローラ先生

「OHUは『外気の下ごしらえ係』
外気だけを一次処理する『外気専門スタッフ』
室内は PAC/FCU が担当!
PAC/FCUは『部屋ごとの空調係』って覚えると分かりやすいよ!」

🌀 なぜ室内空気を循環(RA)させるのか?

コントローラ先生

空気ってね、『入れるだけ』じゃダメなんだよ。
ちゃんと『戻す』ことで、快適さと省エネが両立するんだ!

🟦 室内空気を循環させる理由(RAダクトが必要な理由)

人が少ないときは空気があまり汚れない

  • CO₂も少ない
  • ニオイや湿気も少ない
  • だから 室内空気を再利用しても問題なし

→ わざわざ全部捨てる必要がない。

捨てると『もったいない

空調機が作った空気は

  • 温度を整えて
  • 湿度も調整して
  • 清浄度も整えて

エネルギーを使って作った『完成品の空気』

これを全部捨てると…

→ また外気を1から冷やしたり温めたりしないといけない
→ エネルギーのムダ!

人が多いときは空気が汚れる(CO₂が増える)

  • 人が増える
  • CO₂・湿気・ニオイが増える
  • 室内空気を循環しすぎると 空気が悪くなる

→ このときは外気を多めに入れて、汚れた空気を外へ出す。

🟦 AHUは「状況に応じて外気と室内空気を混ぜる」装置

  • 人が少ない → 室内空気を多めに再利用(省エネ)
  • 人が多い → 外気を多めに取り込む(空気の質を確保)
コントローラ先生

だから AHU には RAダクトが必要なんだ!
『戻す空気』があるから、空気を上手にコントロールできるんだよ。

🟩 OHUはなぜ室内空気を循環しないのか?(RAがない理由)

  • 室内で循環させたくない(ウイルス・菌・粉じんなど )
  • 室内空気を戻す(RA)と汚染リスクが上がる
コントローラ先生

OHUはね、『外気だけをキレイにする専門スタッフ』なんだ。
だから室内の空気は扱わないんだよ!

🟩 OHUでRAがない理由

空気の質がとても重要な場所で使われる

  • 手術室
  • クリーンルーム
  • 食品工場

こういう場所では…

→ ウイルス・菌・粉じんを 室内で循環させたくない
→ 室内空気を戻す(RA)と汚染リスクが上がる

だから 外気だけを処理して送り込む方式(OHU)が最適

室内の空調は PAC/FCU が担当できる

OHUは外気の一次処理だけを担当し、
室内の温度調整は PAC(パッケージエアコン)
FCU(ファンコイルユニット) が担当。

外気処理と室内空調を分業する方式

外気を大量に入れる必要がある場所に向いている

  • 換気量が多い
  • 外気の温湿度差が大きい
  • 外気の汚れをしっかり除去したい

→ 外気だけを専門的に処理する OHU が効率的。

コントローラ先生のまとめ

室内空気を循環する理由(AHU)

  • 人が少ないと空気は汚れにくい
  • 室内空気を再利用すると省エネ
  • 捨てると『もったいない』
  • 人が多いときだけ外気を増やして空気の質を保つ

だから AHU には RAダクトがある!

OHUが循環しない理由(RAなし)

  • 手術室など『空気の質が最重要』の場所では、室内空気を戻すと危険
  • 外気だけを一次処理して、室内空調は PAC/FCU に任せる
  • 外気処理と室内空調を分業する方式

だから OHU には RAダクトがない!

ここでも『計装の技術』が大活躍しているよ!

コントローラ先生

実はね、空気の『快適さ』を守るために、
計装の技術がいろんなところで働いているんだよ!

センサーで空気の状態を測る
温度、湿度、CO₂、差圧、風量などを常にチェック。

  • コントローラが判断して調節する
    外気を増やす?
    室内空気を再利用する?
    加湿する?
    冷やす?
    → ぜんぶ自動で判断!
  • 快適な環境をつくる
    人が多くても少なくても、
    外が暑くても寒くても、
    室内がいつも快適なのは計装のおかげ。

「空気って見えないけど、その『見えない快適さ』を守っているのが 計装 なんだよ!」

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