本ページはプロモーションが含まれています

ブログ奮闘記

GA4とサーチコンソールで「読者の旅路」を可視化する方法

 ブログを運営していると、ふとこんな疑問が浮かびませんか?

「読者はどこから来て、どこで離れてしまうんだろう?」
「検索で見つけてくれた人は、ちゃんと記事を読んでくれているのかな?」

 こうした『見えない流れ』は、まるで空気のように存在しているのに、手に取ることができません。
でも、Google Analytics 4(GA4)Google Search Console(サーチコンソール)を組み合わせれば、読者の行動と検索意図を読み解き、彼らの「旅路」をそっと照らすことができます。

 この記事では、GA4とサーチコンソールを活用して、読者がどこから来て、どこへ向かい、どこで離脱してしまうのか——その流れを可視化する方法をご紹介します。

ステップ①:サーチコンソールで「検索意図」を探る

 まずは、読者がどんな言葉でブログにたどり着いたのかを確認しましょう。

 これらのデータは、読者の「入り口」を示す地図のようなものです。

🔍 Googleサーチコンソール初心者ガイド

検索パフォーマンスを見える化!やさしく使い方を解説

▶ ガイドを読む

検索意図とは?

 検索意図とは、読者がGoogleで検索したときに「何を知りたかったのか」という『心の目的』のことです。
たとえば、読者が「GA4 記事の見方」と検索したなら、それは…

「GA4を開いたけど、どこを見ればいいのか分からない」
「人気記事を知って、ブログ改善につなげたい」

という『背景の悩み』があるかもしれません。
検索キーワードは、読者の小さな声や迷いを映す鏡なのです。

サーチコンソールで見るべき項目

初心者でも迷わず使えるように、まずはこの3つをチェックしましょう。

項目意味使い方
検索クエリ読者が実際に検索した言葉「GA4 見方」「ブログ 分析」などを確認
CTR(クリック率)検索結果でクリックされた割合タイトルや説明文が魅力的かどうかの指標
掲載順位Google検索で何位に表示されたか上位表示されているキーワードを把握する

初心者向けの見方:実データで解説

クエリ表示回数CTR掲載順位
ケーブルラック 計算 ソフト2030%5.7
ケーブルラック 2段積み 間隔422.4%9.3
ケーブル 切り方1100%29.0
計装とは450%45.9

 実際のデータを見ながら、「どんなキーワードで来ているのか」「どのページがよくクリックされているのか」を確認することで、読者の『入り口』が見えてきます。
 このステップは、読者の旅路をたどる最初の一歩です。

読み解きポイント

 検索クエリのデータは、ただの数字ではありません。
それは、読者が検索窓に打ち込んだ『小さな悩み』や『期待』の集まりです。
ここでは、特に注目すべき3つの視点から、検索意図と記事の改善ポイントを読み解いていきましょう。

表示回数 × CTR(クリック率)

  • 「ケーブルラック 計算 ソフト」
    → 表示回数20、CTR30%、掲載順位5.7
    → 検索結果の上位に表示され、クリック率も高い。読者のニーズに合っている記事と判断できる。
  • 「ケーブルラック 2段積み 間隔」
    → 表示回数42、CTR2.4%、掲載順位9.3
    → 表示は多いがクリックされていない。タイトルや説明文の改善余地あり

ポイント:CTRが高いクエリは、読者の関心にマッチしている証拠。逆にCTRが低い場合は、タイトルやメタディスクリプションの見直しを。

掲載順位が高いのにCTRが低い

  • 「計装とは」
    → 表示回数45、CTR0%、掲載順位45.9
    → 検索結果の下位に表示されているため、記事の内容やSEO対策が必要

ポイント:掲載順位が低いと、そもそも読者の目に触れにくい。記事の構造やキーワード選定を再検討するチャンス。

③ ニッチなクエリでもCTRが高い

  • 「ケーブル 切り方」
    → 表示回数1、CTR100%、掲載順位29.0
    → 表示は少ないが、ピンポイントで刺さった記事。こうしたクエリはロングテールSEOの宝

ポイント:ニッチな検索でも刺さる記事は、読者の『深い悩み』に応えている証。こうしたクエリは、記事の価値を高めるヒントになる。

まずはこの3点を見よう

  1. CTRが高いクエリ → 読者のニーズに合っている記事
  2. 表示回数が多いのにCTRが低いクエリ → タイトルや説明文を改善
  3. 掲載順位が低いクエリ → 記事の内容やSEO対策を見直す

検索クエリは『読者の声』

 このデータは、読者が検索窓に打ち込んだ『心のつぶやき』です。
それを拾い上げて、記事の構成やCTAに反映することで、読者との距離がぐっと縮まります。
まるで、風の流れを読むように、読者の旅路をそっと導いていきましょう。

ステップ②:GA4で「行動データ」を読み解く

 次は、ブログ内での読者の動きを追いかけてみましょう。

 Google Analytics 4(GA4)は、ブログやサイトに訪れた人の行動を記録するツールです。
まるで読者の足跡をたどるように、「どこから来て」「どこを見て」「どこで離れたか」がわかります。

📊 GA4で人気記事を確認する方法

初心者でもできる!閲覧数チェック術をやさしく解説

▶ 今すぐ読む

初心者が見るべき基本データ

GA4にはたくさんのデータがありますが、まずはこの3つを見れば十分です。

データ項目意味使い方
ランディングページ最初に読者が訪れたページどの記事が入口になっているかを把握
エンゲージメント時間ページに滞在した時間どれだけ読まれているかの目安になる
離脱率(または次のページ)読者が離れた割合、または次に進んだページ記事の構成や導線の改善に役立つ

GA4でランディングページを確認する方法

  1. Googleアナリティクス(GA4)にアクセス
  2. 左側のメニューから「レポート」をクリック
  3. 見込み顧客の発掘から
  4. ランディンページをクリック

これで、読者が最初に訪れたページ(=入口)が一覧で表示されます。

実際のランディングページ分析

ランディングページセッション数平均滞在時間新規ユーザー離脱の兆候
/selection-of-conduit230(-15.4%)1分13秒(+0.3%)212(-16.9%)減少傾向・安定した滞在時間
/cable-tray-selection-method192(+13.6%)1分00秒(-9.8%)169(+23.4%)流入増・滞在時間やや短め
/conduit-size-calculation100(-4.8%)26秒(-49.4%)88(-11.1%)滞在時間急落・改善必要
(not set)93(+8.1%)1秒(-91.7%)0不明な流入・ほぼ即離脱

 読者の足跡をたどることで、記事の『入口』と『出口』が見えてきます。
それはまるで、風の流れを読むように、読者の旅路をそっと導く地図。

初心者向けの読み解き方

 GA4で得られたデータをもとに、各記事の状態と改善ポイントを見ていきましょう。
初心者でも「何を見て」「どう考えるか」がわかるよう、4つの代表例を紹介します。

✅ 1. /selection-of-conduit:安定した人気記事

  • セッション数は減少傾向だが、滞在時間は安定
  • 新規ユーザーも多く、入口記事として機能
  • 改善案:読者が次に進めるよう、関連記事へのCTA(次ページ誘導)を強化。
    「読んだあと、どうすればいいか?」を明示することで離脱率を下げられます。

✅ 2. /cable-tray-selection-method:流入増加中の注目記事

  • セッション・新規ユーザーともに増加
  • 滞在時間はやや短くなっている → 読者の期待と内容にズレがある可能性
  • 改善案:冒頭文や見出しを調整して期待に応える構成へ。
    「この記事で何がわかるか?」を最初に明示すると効果的です。

✅ 3. /conduit-size-calculation:滞在時間が課題

  • 滞在時間が半分以下に急落 → 読者がすぐ離れている
  • 改善案:図解や事例を追加して理解しやすくする
    SEOを意識しつつ、読者の「なるほど!」を引き出す構成へ。

✅ 4. (not set):謎の流入

  • 滞在時間1秒 → ほぼ即離脱
  • 改善案:GA4のタグ設定やURL構造を確認。
    「(not set)」が多い場合は、計測の精度そのものを見直す必要があります。

初心者向けまとめ:まずはこの3つを見よう

 GA4には多くの指標がありますが、初心者はまずこの3つを押さえましょう。
読者の「入口」と「離脱ポイント」が見えてきます。

指標見る意味読み解きのヒント
セッション数の変化記事の人気が増えているか、減っているかトレンドを把握し、注目記事を見極める
平均滞在時間読者がどれだけ記事を読んでいるか内容が読まれているか、理解されているかの目安
新規ユーザー数初めて訪れた読者の数入口記事として機能しているかを判断する

この3つを見るだけで、

  • どの記事が入口になっているか
  • どこで読者が離れているか

が、自然と見えてきます。

 まるで、読者の旅路を地図でたどるように。
数字の奥にある「読者の気持ち」を感じ取る第一歩です。

入口になっている記事(ランディングページ)

 GA4の「ランディングページ」データを使えば、
読者が最初に訪れた記事=入口記事を特定できます。

 これは、ブログの『玄関』がどこにあるかを知ること。
読者がどんな期待を持って訪れているかを読み解く鍵になります。

主な入口記事

ランディングページセッション数新規ユーザー平均滞在時間
/selection-of-conduit2302121分13秒
/cable-tray-selection-method1921691分00秒
/conduit-size-calculation1008826秒

読み解きポイント

  • /selection-of-conduit
    最も多くの読者が訪れている安定した入口記事
    滞在時間も安定しており、初心者の導入に適している。
    👉 改善案:関連記事へのCTAを強化し、次の一歩へ導く。
  • /cable-tray-selection-method
    新規ユーザーが多く、検索流入が増加中
    滞在時間がやや短いため、期待と内容にズレがある可能性。
    👉 改善案:冒頭文や見出しを調整し、検索意図に応える構成へ。
  • /conduit-size-calculation
    滞在時間が極端に短く、即離脱の傾向
    内容が難解、または導入が不親切な可能性あり。
    👉 改善案:図解や事例を追加し、SEOとUXの両面から強化

 読者が最初に触れる記事は、ブログ全体の印象を左右します。
だからこそ、入口記事は「わかりやすく」「次に進みたくなる」構成が重要

読者が離れている場所(離脱の兆候)

 GA4では、平均滞在時間が短いページ次ページへの遷移率が低いページを「離脱ポイント」として見なします。

 これは、読者が「期待と違った」「次に進む理由がなかった」と感じた場所。
その兆候を見つけることで、改善のヒントが得られます。

離脱傾向があるページ

ページ平均滞在時間離脱の兆候
/conduit-size-calculation26秒滞在時間が極端に短い(-49.4%)
(not set)1秒記録ミス or 即離脱

読み解きポイント

  • /conduit-size-calculation
    読者が期待した情報にすぐたどり着けなかった可能性があります。
    導入文がわかりづらい、構成が複雑、専門用語が多すぎるなどが原因かも。

👉 改善案
- 冒頭に「この記事でわかること」を明示
- 図解・事例・ステップ形式で視覚的に理解しやすく
- 検索キーワードと内容の一致度を高める(SEO強化)

  • (not set)
    URLが記録されていないため、タグ設定やURL構造の不備が考えられます。
    正しく計測できていないと、改善もできません。

👉 改善案
- GA4のタグ設定を再確認(Google Tag Manager使用時は特に注意)
- リダイレクトやURLパラメータの影響もチェック
- (not set)が多発する場合は、計測環境そのものの見直しが必要

「/conduit-size-calculationは入口か出口か?GA4で読み解く読者の動線」

/conduit-size-calculation入口にも出口にもなっている可能性が高いページです。GA4のデータからその『二重の役割』を読み解くことができます。

なぜ「入口」でも「出口」でもあるのか?

入口としての特徴(ランディングページ)

  • セッション数:100件
  • 新規ユーザー:88人
  • 多くの読者が検索などから直接このページに訪れている

検索クエリ例:「管サイズ 計算」「配管 径 決め方」など
入口記事として機能している

🚪 出口としての兆候(離脱傾向)

  • 平均滞在時間:26秒(-49.4%)
  • ページビューに対する次ページ遷移が少ない
  • 読者がすぐに離れている(離脱)可能性が高い

離脱の理由として考えられること

  • 情報がすぐに見つからない
  • 計算式が難しい
  • 事例や図解がない
  • 次に何をすればいいか分からない

読者の行動を想像すると…

  1. 「管サイズを計算したい」と思って検索
  2. /conduit-size-calculation に到着
  3. でも…
    • 計算式が難しい
    • 事例がない
    • 次のステップが見えない
  4. → そのまま離脱してしまう

このように、入口としての期待に応えられなかった場合、出口にもなってしまうのです。

読者の『期待』をつなぐページに:入口の期待に応えることで出口を防ぐ

 /conduit-size-calculation は、読者が「知りたい」と思って訪れる入口であり、
その期待に応えられなければ「離れてしまう出口」にもなってしまいます。

そこで、以下の改善策が有効です

  • 冒頭文で「この記事でできること」を明示
  • 図解や具体的な事例を追加
  • 「次に読むべき記事」へのCTAを設置
  • 検索クエリとの一致度を高める(SEO強化)

 だからこそ、このページは、読者の旅路の『分岐点』として、次の一歩をそっと示す「道しるべ」が必要なのです。

ステップ③:両者を重ねて「読者の旅路」を描く方法

目的:読者が「なぜ来て」「どう動いたか」をつなげて理解する

 読者は、ある『問い』を持って検索し、ブログにたどり着きます。
その後、ページを読み、時には離れ、時には次へ進む。
この一連の流れを「旅路」として捉えることで、改善のヒントが見えてきます。

使うツールと役割

ツール見えること
Googleサーチコンソール読者が「どんな言葉」で検索して来たか(=検索意図)
Googleアナリティクス(GA4)読者が「どのページに入り」「どれだけ読んで」「どこで離れたか」(=行動)

 この2つを組み合わせることで、読者の期待(検索意図)と体験(行動)のギャップが見えてきます。

初心者向けステップ

読者の「検索意図」と「行動」をつなげて、旅路を描く3ステップ

ステップ①:サーチコンソールで検索クエリを確認

  • 「パフォーマンス」レポートを開く
  • 「検索クエリ(検索語句)」をチェック
  • 例:「ケーブルラック計算ソフト」「ケーブルラック 選定 計算」

👉 読者がどんな悩みや目的で検索したかがわかります。それは、旅の『出発点』を知ること。

ステップ②:GA4でランディングページと滞在時間を確認

  • 「レポート」→「見込み顧客の発掘」→「ランディングページ」へ
  • 各ページのセッション数・滞在時間・離脱率を確認

👉 読者がどのページに入り、どれだけ読んだかがわかります。それは、旅の『立ち寄り地点』を知ること。

ステップ③:検索クエリとランディングページをつなげる

検索クエリランディングページ滞在時間離脱率読者の気持ち
管サイズ 計算/conduit-size-calculation26秒高い「計算方法がすぐ知りたい」→期待に届かず離脱
ケーブルラック 選定方法/cable-tray-selection-method1分00秒やや高い「選び方を知りたい」→読んだけど次が見えない
ケーブルラック 計算 ソフト/selection-of-conduit1分13秒安定「具体的な選定ツールが欲しい」→満足度高め

👉 こうして、検索意図と行動を重ねることで、読者の『旅路』が見えてくるのです。

初心者向けの改善ヒント

状況改善案
滞在時間が短い冒頭文で「この記事で何がわかるか」を明示する
離脱率が高いCTAバナーや関連記事リンクで「次の一歩」を示す
検索意図と内容がズレているタイトルや構成を見直して、読者の期待に寄り添う

まとめ:読者の旅路は『検索』から始まり、『体験』で終わる

 GA4とサーチコンソールを重ねて見ると、読者が「どんな気持ちで訪れ」「どんな体験をしたのか」が、少しずつ見えてきます。
初心者でも、検索クエリとランディングページをつなげて眺めるだけで、改善のヒントが自然と浮かび上がってくるはずです。

 GA4とサーチコンソールは、まるで「風」と「足跡」のような存在。
それぞれ単体でも役立ちますが、組み合わせることで、読者の『見えない旅路』をそっと照らす灯りになります。

 あなたのブログが、読者にとって「次の一歩」を踏み出すきっかけとなりますように。

-ブログ奮闘記