はじめに
ver.1.0 は、限られた方に向けた『学びの集大成』として公開したモデルでした。
FILTER・XLOOKUP・LET といった最新関数を駆使し、Excelだけで見積作成を自動化する、そんな挑戦を形にしたのが ver.1.0 です。
私自身、計装工事の現場で30年以上、数百〜数千件の見積を作ったり、ほかの人の見積を確認、修正したりしてきました。
その経験の中で痛感したのは、「実務で使いやすい見積ツールは、完全自動よりも『最適化された構造』が重要だ」ということです。
その気づきをもとに、見積とは何か、どんな仕組みが現場で本当に役立つのかを改めて見直し、支援ツールとして再構築したのが Excel見積支援ツール ver.2.0 です。
ver.2.0 では、現場での修正のしやすさ、再利用性、履歴管理、そして『迷わず使える構造』を徹底的に追求しました。
自動化から一歩進み、実務に最適化された新しいモデルへ、それが ver.2.0 の進化です。
また、Excelで作られているからこそ、仕組みを学びながら自分でカスタマイズすることもできます。
後半では、今回新たに追加した構造や工夫を紹介し、「学びの延長で自分でも作れる」ことを実感していただける内容になっています。
ver.1.0 の完成機能
- 表紙の自動反映
会社情報・顧客情報・日付などを自動で表紙へ反映。 - 見積番号管理
見積番号を採番し、連番管理が可能。 - 税率変更
税率を切り替えるだけで、全体の計算が自動更新。 - 端数処理
消費税の端数の丸め(切り捨て)を自動処理。 - 顧客情報の紐づけ
顧客マスタから番号を選ぶだけで、顧客名を自動入力。
ver.1.0 は「Excel関数だけで実務の見積作成を自動化したモデル」でした。
ver.2.0 の新機能
- 過去の見積検索
キーワード・顧客名・日付などで過去の見積を検索可能。 - 検索結果からコピーして変更見積を作成
過去の見積を複製し、必要な部分だけ変更して新しい見積を作れる。 - コメント欄を追加
このコメント欄に、見積作成時の状況や顧客とのやり取り、注意点などを自由に残せます。
コメントを残しておくことで、過去の見積を複製して新しい見積を作る際に、当時の背景を正確に引き継げる ようになりました。
「なぜこの金額になったのか」「客先要望」「対応理由」「次回の注意点」など、
こうした『見積当時の記録』が残るため、次の見積作成がよりスムーズで、より正確になります。
『ゼロから作る手間』を大幅に削減し、実務のスピードが一気に向上。
ver.1.0 の思想を引き継ぎつつ、次の方向へ進化しています。
「WebExcelを使って、無料で、どこでも見積を作成できる」
- PCが変わっても使える
- インストール不要
- データをクラウドで管理
- チームでも共有しやすい
現代の働き方に合った『見積支援ツール』へと進化しました。
ver.2.0 は「完全自動ではなくなった」理由
ver.2.0 の本質は「完全自動化」ではなく『実務の再現性』
ver.1.0 は 「入力すれば自動で見積が完成する」 という『自動化』が強みでした。
しかし、実務では 「過去の見積をどう活かすか」 が圧倒的に重要です。
そこで ver.2.0 では、次のように方向性を大きく進化させています。
そのため、ver.2.0 では 『必要な部分だけ手動で操作する』 仕様に変更。
「ver.1.0 → ver.2.0 のまとめ」
ver.1.0 は、Excel関数だけで見積作成を自動化したモデル。
表紙の自動反映、見積番号管理、税率変更、端数処理、顧客情報の紐づけまでを搭載し、『入力するだけで見積が完成する』 仕組みを実現しました。
過去の見積検索や、検索結果からのコピー作成により、実務でのスピードと利便性が大幅に向上しています。
WebExcel の特性上、自動ではなくなりましたが、その分、実務での使いやすさを優先した設計になっています。
▶ BOOTH でダウンロードできます
Excel 見積支援ツール ver.2.0 は BOOTH にて配布しています。 BOOTH のダウンロードページはこちら からご確認いただけます。
「ver.1.0 → ver.2.0」変更点の紹介
見積番号の入力
「入力」シートのA列に見積番号の入力欄を新しく追加しました。
見積番号を記録しておくことで、後から 過去の見積を検索し、すぐに呼び出せる仕組み が使えるようになります。
『番号』シートで自動生成される見積番号のうち、最新の番号(最終行)をシート内に表示するようにしました。
同じ画面で番号を確認できるため、コピー&ペーストが簡単になり、入力の手間が大きく減ります。

コメントの入力
『番号』シートにコメント欄を追加しました。
本当に小さな変更ですが、ここに一言メモを残せるだけで、見積当時の状況を簡単に記録できるようになりました。
過去見積を検索して複製する際に、このコメントが大きなヒントになり、次の見積作成がよりスムーズで、より正確になります。

見積番号未入力忘れ防止
ver.2.0 の大きな特徴は「過去の見積を検索できる」ことですが、この検索は見積番号を手動で入力する必要があります。
そこで、見積番号の入力忘れを防ぐための仕組み を追加しました。
具体的には、『入力』シートで見積番号が未入力の場合は『品名』が表示されないようにしています。(動画で説明しています)
これにより、番号を入れ忘れたまま作業を進めてしまうミスを防ぎ、過去見積の検索・複製が正しく行えるようになります。
見積番号検索
ver.1.0 では、『番号』シートで生成した番号を表紙に反映し、その番号をキーに XLOOKUP で内訳などを表示していました。
一方、ver.2.0 では、『入力』シートの見積番号(可視セル2行目)をそのまま表紙の見積番号として表示する仕様に変更しています。
この変更により、ユーザーが『入力』シートで入力(表示)した番号がそのまま表紙に反映されるため、操作が直感的でわかりやすくなりました。
また、可視セルだけを関数で取得する処理は意外と難しく、フィルターで非表示にしても関数が拾ってしまうため、この部分の実装にはかなり工夫が必要でした。
現在の対応範囲
現在の仕様では、Excel の処理負荷を抑えるため、参照範囲を 999 行目まで に限定しています。
Excel は参照範囲が広がるほど計算に時間がかかるため、実務でストレスなく使えるよう、この行数に設定しています。
1000 行以上のデータを扱う場合は、FILTER や XLOOKUP などの参照範囲を手動で拡大 していただくことで対応できます。
高価な見積ソフトに頼らない新しい選択肢|自分の業務に合わせて育てられる見積ツール
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実務で迷わず使える構造と、学びとしても役立つ仕組みを、ぜひあなたの業務に取り入れてください。
今回は、ver.1.0 の“学び”とは方向性を変え、より多くの方に使っていただけるよう“支援ツール”として最適化したバージョンです。
Excelベースだからこそ、現場に合わせて自由にカスタマイズでき、自分の業務フローに自然に溶け込む柔軟性を持っています。
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実務最適化モデルとして進化した ver.2.0 は、BOOTH にて配布しています。 再現性・履歴管理・コメント・検索性など、実務で役立つ機能を強化したモデルです。
過去の記事:ver.1.0を紹介記事を見る