今回は カレンダー を作成するので、セルを日付ごとに整理していきます。

Excelの「列」と「行」とは?
Excelを使いこなすために重要なのが 「列」と「行」 の概念です。この基本を理解すると、データの整理や表の作成がスムーズになります。
列(縦)
Excelでは、縦方向 に並ぶデータを「列(れつ)」と呼びます。A, B, C, D... というアルファベットで表示され、左から右へ並びます。
📌 ポイント
- データの種類ごとに整理する(例:日付、曜日、予定など)
- 「列の幅」を調整 して見やすくする。
行(横)
一方、横方向 に並ぶデータを「行(ぎょう)」と呼びます。1, 2, 3, 4... という数字で表示され、上から下へ並びます。
📌 ポイント
- 個別のデータを入力する(例:各日の詳細情報)
- 「行の高さ」を調整 して視認性を向上
Excelのセルとは、列(縦)と行(横)が交差するマス目を指します。例えば、A1は一番左上にあるセルを表します。セルには数値や文字、数式を入力でき、データ管理や計算の基本単位となります。
この基本を押さえておくと、カレンダー作成の際に役立ちます!
カレンダーを作成する準備
まず、Excelの新しいワークシートを開き、カレンダーのタイトルなど を設定します。

セルへの入力と「Tab」キー・「Enter」キーを使った移動方法は、表計算ソフトをスムーズに操作するための基本テクニックです。
A~I列の1、2行目に値を入力していきます。
セルに値を入力した後、「Tab」キーを押すと横に移動します。
- A1セルを選択し、「2025」を入力
- 「Tab」キーを押してB1セルへ移動 → 「年」を入力
- 「Tab」キーでC1セルへ → 「1」を入力
- 「Tab」キーでD1セルへ → 「月」を入力
- 「Enter」キーを押すと、A2セルに移動(最初のセルの1行下に移動)
2行目も「Tab」キーをつかって入力していきます。
Excelでカレンダー作成!便利な関数&テクニックを活用しよう
Excelの関数を使ってカレンダーを作成すると、スケジュール管理が簡単になります。
関数は「fx」をクリックし検索窓に使いたい関数を入力してください
検索窓の下に一覧が表示されますので、使いたい関数を選んでください。

DATE関数
A3セル
=DATE($A$1,$C$1,1)
指定した年・月・日 の日付データを作成できる関数です。
年にA1、月にC1、日に「1」を入力

DATE関数を使用する際、「年」部分をクリックして緑の枠が表示された状態だと、以下の方法で直接入力できます。
- セルに直接数値を入力(例:「A1」と入力)
- セルをクリックして参照(クリックしたセルの番地(セルの位置)が自動的に入力されます。これにより、手動でセル番号を入力する手間を省き、正確なセルの参照が可能になります。)
この方法により、マウス操作のみで簡単に日付を設定できます。
このExcelの DATE関数 の式 =DATE($A$1,$C$1,1)
の意味は、A1セルの「年」、C1セルの「月」、そして「1日」を組み合わせて日付を作成する というものです。
具体的な動作:
$A$1
→ 「年」(例えば、2025)$C$1
→ 「月」(例えば、1)1
→ 「日」(常に1日)
もし A1セルに「2025」、C1セルに「1」 が入力されていれば、この関数は 「2025年1月1日」 という日付を作成します。
📌 ポイント
DATE
関数は 年・月・日を組み合わせて正しい日付を生成 する。$A$1
や$C$1
の ドル記号($) は 絶対参照 で、数式をコピーしてもセルの位置が変わらないようにする。- 📌 相対参照の例(A2に入力した数式をA3へコピーすると…)
=A2+1 → A3では =A3+1 になってしまう
セルの位置がずれるため、日付計算などに不向き です。そこで、セルの位置を固定 できるようにするのが 絶対参照 です! $A$2
→ A2セルを固定
=$A$2+1 → A3でも =A2+1 にります。
- 📌 相対参照の例(A2に入力した数式をA3へコピーすると…)
この関数を活用すると、カレンダーの 日付を自動更新 できるので、柔軟な管理が可能になります!📅✨
参考資料:相対参照・絶対参照
TEXT関数
B3セル
=TEXT(A3,"aaa")
この関数は、日付データから曜日を取得 する際に使います。例えば、B3セルに =TEXT(A3,"aaa")
と入力すると、A3の「2025/1/1」に対する曜日(例:「水」)が表示されます。

ダブルクォーテーションで囲うのを忘れずに!!
1. TEXT関数とは?
📌 TEXT関数の役割 TEXT
関数は、数値データを指定した書式に変換 できる便利な関数です。特に、カレンダー作成では 日付を「曜日」に変換 する際に活用できます。
📖 基本の構文
=TEXT(値, "表示形式")
- 値(A3) → 変換したいデータ(ここでは日付)
- 表示形式("aaa") → 指定の書式(ここでは「省略形の曜日」)
2. 「=TEXT(A3,"aaa")」の意味
この関数を使うと、A3セルに入力された日付から曜日を取得 できます。
🖋 例
A3セルに「2025/1/1」が入力されている場合 B3セルに「=TEXT(A3,"aaa")」を入力すると「水」と表示される
📌 「aaa」と「aaaa」の違い
TEXT(A3, "aaa")
→ 曜日を省略形(「月」「火」「水」…)で表示TEXT(A3, "aaaa")
→ 曜日を完全な形(「月曜日」「火曜日」…)で表示
祝日シートを用意
祝日用のシートを新しく作成します。
シート名の横の「+」をクリックします。

Excelでシート名を変更する方法
新しく作成したシートの名前を「祝日」に変更するには、以下の手順で行います。
- 方法①:ダブルクリックで変更
- シートタブ「Sheet2」をダブルクリックします。
- シート名が編集可能になるので、「祝日」と入力し、Enterキーを押して確定します。
- 方法②:右クリックから変更
- シートタブ「Sheet2」を右クリックします。
- メニューが表示されるので、「名前の変更」を選択します。
- シート名を「祝日」に変更し、Enterキーを押して確定します。
このように、シート名は簡単に変更できます。Excelで管理するデータの内容に合わせて、分かりやすい名前を設定すると、作業がスムーズになりますね!
VLOOKUP関数
C3セル
=VLOOKUP(A3,祝日!A:C,3,FALSE)
仕組み
VLOOKUPをC3セルに設定すると、A3の値(日付)を基に祝日シートから祝日を検索し、該当する祝日名をC列(3列目)から取得

VLOOKUP関数の構文
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)
- 検索値:探したいデータ(ここでは
A3
) - 範囲:検索するセルの範囲(ここでは
祝日!A:C
→ 祝日シートのA列からC列) - 列番号:範囲内の何列目のデータを取得するか(ここでは「3」 → C列)
- 検索方法:
FALSE
の場合、完全一致 を検索する(TRUE
の場合、近似値)
2. =VLOOKUP(A3,祝日!A:C,3,FALSE)
の意味
この関数は、次の処理を実行します。
- A3の値を検索(
祝日
シートの A列から探す) - 一致する行を見つける
- C列(3列目)のデータを取得
- 完全一致の値のみ返す(一致しない場合エラー)
3. VLOOKUPをカレンダーに応用
📅 カレンダーの予定管理に活用
- 検索値(A3) → カレンダーの日付
- 範囲(祝日!A:C) → 祝日リスト
- 取得する列(3列目) → 祝日の内容
この設定を行えば、カレンダーの日付(A列)にたいして、自動で対応する祝日を表示できます!
日付を増やす方法
A4セル
=A3+1
Excelでは、日付の計算 を簡単に行うことができます。
指定した日付から1日追加 することができます。

📅 基本の構文
=A3+1
この数式は A3セルに入力された日付に1日を加算 します。
🖋 例
A3 に「2025/1/1」 が入力されている場合
A4 に「=A3+1」 を入力すると…
A4には 「2025/1/2」 が表示されます!
📌 ポイント
Excelの日付シリアル値システムとは、日付を数値(シリアル値)として管理する仕組み のことです。これは、日付の計算や比較を簡単にするために設計されたシステムで、Excelでは 1900年1月1日を「1」 とし、そこから日数が加算されていく形で数値が割り当てられます。
Excelのショートカット「Ctrl+D」で日付入力を効率化!
Excelには、作業をスムーズにする便利なショートカットがたくさんあります。その中でも 「Ctrl+D」 は、上のセルのデータを瞬時にコピー できる強力なツールです。今回は、カレンダー作成を例に使い方を解説します!
1. ショートカット「Ctrl+D」の使い方
「Ctrl+D」は、選択したセルに上のセルの内容をコピー するショートカットです。特に、日付や数値を連続して入力するときに便利です。
📌 基本の動作
- A4セルを選択し、「Ctrl+D」を押すと、A4の値がA5にコピーされる
- 範囲を選択して「Ctrl+D」を押せば、複数セルにも一括適用 可能!
2. カレンダーを作成しながら「Ctrl+D」を活用!
✅ 手順
1️⃣ A4に「=A3+1」 を入力し、Enterキーを押す → A4には「2025/1/2」が表示される
2️⃣ A4を選択し、画面をスクロールし、A33を「shift」を押しながらクリック
3️⃣ A4からA33までを選択し(選択状態になっていると思います)、「Ctrl+D」を押す
4️⃣ すべてのセルに日付が自動入力される!
💡 ポイント
- 「Ctrl+D」は すぐ下のセルにデータをコピー する
- 連続した範囲を選択して実行すると、複数セルへ一括適用可能!
- フィルハンドル(■)をドラッグしても同様にコピーできるが、「Ctrl+D」の方が手早く処理できる
3. メリット
🎯 作業時間を短縮 → 1カ月分の日付を一瞬で入力できる
📅 曜日と組み合わせてカレンダーを完成 → TEXT(A3,"aaa")
で曜日を表示
「Ctrl+D」を使いこなせば、スムーズに表を作成し、カレンダー入力も簡単に なります。
4. まとめ
Excelの 「Ctrl+D」 は、カレンダー作成や表作成時のデータコピーに最適なショートカットです。特に 日付入力を効率化 できるので、毎月のカレンダー作成や予定管理で活用しましょう!✨
ぜひ試してみてください!📊


この「Ctrl」+「D」を使用してA33セルまで一気にコピーします。


フィルハンドル:曜日、祝日も33行目までコピーしたいと思います。
Excelの「#N/A」エラーは、検索関数(VLOOKUP、XLOOKUP、MATCHなど)を使用した際に、指定した検索値が見つからない場合に表示されるエラーです。
「#N/A」エラーの原因と対処法
主な原因
- 検索値が見つからない
- 指定した範囲に検索値が存在しない場合に発生します。
- 解決策:検索範囲を確認し、正しいデータが含まれているかチェックしましょう。
- 検索値のスペルミスや表記の違い
- 全角・半角、大文字・小文字の違い、余分なスペースがあると一致しません。
- 解決策:TRIM関数で余分なスペースを削除し、正しい表記に修正しましょう。
- データ型の不一致
- 数値と文字列の違いが原因で検索できないことがあります。
- 解決策:VALUE関数やTEXT関数を使ってデータ型を統一しましょう。
- 検索範囲の指定ミス
- VLOOKUP関数の検索範囲が正しく設定されていない場合に発生します。
- 解決策:検索範囲の列番号を確認し、適切な範囲を指定しましょう。
IFERROR関数:「#N/A」エラーを非表示にする方法
C3セルの値を書き換えます。
=IFERROR(VLOOKUP(A3,祝日!A:C,3,FALSE),"-")
Ctrl+Xキーで切り取る
Ctrl+Xキーを使うと、選択したセルの内容を切り取って別の場所に移動できます。
- セルを選択
VLOOKUP関数を適用したセルを選択します。(C3セル)
「=」イコール以降を選択「VLOOKUP(A3,祝日!A:C,3,FALSE)」「=」はいりません
切り取った後に「=」は消してください - Ctrl+Xキーを押す
選択したセルの内容が切り取られます。 - 移動先のセルを選択
切り取ったデータを貼り付けるセルをクリックします。
C3セルを選択し、「IFERROR」関数を選択します。
VLOOKUP(A3,祝日!A:C,3,FALSE) - Ctrl+Vキーで貼り付け
切り取ったデータを新しいセルに移動できます。 - エラーの場合の値には「"-"」を入力します。
ダブルクォーテーションで囲うのを忘れずに!!



C3セルを選択し、フィルハンドルをダブルクリックします。
C33セルまでコピーできました。

ExcelのIFERROR関数は、エラーが発生した場合に指定した値を返す便利な関数です。
IFERROR関数とは?
IFERROR関数は、計算結果がエラーだった場合に、代わりの値を表示する関数です。例えば、VLOOKUP関数で検索値が見つからない場合に「該当なし」と表示することができます。
構文
=IFERROR(値, エラー時の表示値)
- 値:計算や関数の結果
- エラー時の表示値:エラーが発生した場合に表示する値(テキストや数値)
IFERROR関数の使い方
1. 基本的な使用例
=IFERROR(A1/B1, "計算不可")
→ A1の値をB1で割るが、B1が0の場合は「計算不可」と表示。
2. VLOOKUP関数との組み合わせ
=IFERROR(VLOOKUP(A3,祝日!A:C,3,FALSE),"-")
→ VLOOKUP関数で検索値が見つからない場合、「-」と表示。
3. 空白を表示する
=IFERROR(VLOOKUP(A3,祝日!A:C,3,FALSE),"")
→ エラー時に空白セルを表示し、見た目をスッキリさせる。
IFERROR関数の活用ポイント
- エラーを見やすく整理:不要なエラー表示をなくし、データを見やすくする。
- 計算結果の信頼性向上:エラー時の対応を明確にし、誤解を防ぐ。
- 他の関数と組み合わせて活用:VLOOKUPやINDEX関数と組み合わせることで、検索結果のエラー処理が可能。
IFERROR関数を活用すれば、Excelのデータ管理がよりスムーズになります。エラー処理が必要な場面で活躍する関数です。
便利な時短テクニック
カレンダーをより便利に使うために、以下のテクニックを活用しましょう。
離れたセルを選択する方法
Excelの行・列を簡単に選択する方法
Excelでは、特定の列や行をすばやく選択することができます。以下の方法で操作できます。
列を選択する方法
- 列の一番上にある「A, B, C...」などの文字(列ヘッダー)をクリックすると、その列全体が選択されます。
- 例えば、「B」をクリックすると、B列全体が選択されます。
行を選択する方法
- **行番号(1, 2, 3...)の部分をクリックすると、その行全体が選択されます。
- 例えば、「2」をクリックすると、2行目全体が選択されます。
ポイント
- 離れた複数の列・行を選択したい場合 → 「Ctrl」キーを押しながら、「C」「1」「2」行を追加で選択
- 隣接した複数の列・行を選択したい場合 → 「Shift」キーを押しながら範囲を選択(例:B列を選択し、「Shift」キーを押しながら「E」を選択するとB~E列まで選択できます。)
この簡単な操作を覚えておくと、Excel作業がぐんとスムーズになりますね! 😊

- 最初のセルをクリック
→ 例:列Bを選択 - Ctrlキーを押しながら、他のセルをクリック
→ C列、1行、2行離れたセルを選択 - 選択したセルに書式を適用
→ フォント変更や配置設定などを行えます。
セルの配置を中央揃えにする方法
選択したセルの文字を中央揃えにするには、以下の手順を実行します。
「配置」グループの「中央揃え」ボタンをクリック → 文字がセルの中央に配置されます。

Excelの列幅を自動調整する方法
Excelでは、列の境界線にマウスを合わせてダブルクリックすることで、その列に入力された最も長いデータに合わせて幅を自動調整できます。
手順
- B列とC列の間にマウスを合わせる
→ マウスポインタが「|」の形に変わります。 - ダブルクリックする
→ B列の幅が、入力されているデータの長さに合わせて自動調整されます。
応用テクニック
- 複数列を一括調整
→ B列だけでなく、複数の列を選択して境界線をダブルクリックすると、選択したすべての列の幅が最適化されます。 - 手動で調整する
→ 境界線をドラッグすると、任意の幅に変更できます。 - 「列の幅の自動調整」機能を使う
→ 「B列」選択 → 「右クリック」 → 「列の幅」「AutoFit」を選択すると、ダブルクリックと同じ効果が得られます。


文字を太字にする方法
- 1行目を選択
→ 行番号「1」をクリックすると、1行目全体が選択されます。 - 「ホーム」タブを開く
→ Excelのリボンから「ホーム」タブをクリックします。 - 「B(太字)」ボタンをクリック
→ 「フォント」グループにある「B(太字)」アイコンをクリックすると、選択したセルの文字が太字になります。
ショートカットキー(Ctrl+B)を使う方法
- 1行目を選択(行番号「1」をクリック)
- Ctrlキーを押しながら「B」キーを押す
→ 選択したセルの文字が太字になります。 - もう一度Ctrl+Bを押すと解除
→ 太字を解除したい場合は、再度Ctrl+Bを押せば元に戻ります。


条件付き書式
日曜日を赤、土曜日を青にする
「ホーム」タブ → 「条件付き書式」 で、指定した曜日を強調表示できます。
A~I列を選択します。
「ホーム」タブ → 「条件付き書式」
「新しいルール」から「fx」を選択
それぞれ、スタイルと書式を設定していきます。
数式がtrueのセルを書式設定する
日曜日
=WEEKDAY($A1,1)=1
土曜日
=WEEKDAY($A1,1)=7
祝日
=$C1<>"-"

日曜日、土曜日、祝日をそれぞれ設定し終わりました。

1行,2行を選択して

「ホーム」タブ → 「条件付き書式」から「ルールのクリア」 → 「選択したセルからルールをクリア」 を選択
WEEKDAY関数の構文
=WEEKDAY(シリアル値, [種類])
- シリアル値:曜日を取得したい日付(セル参照や直接入力)
- 種類(省略可):曜日の数値をどのように返すかを指定(1~3、11~17のオプションあり)
「種類」を省略した場合、デフォルトの設定(種類=1)が適用されます。つまり、日曜日を1、土曜日を7として曜日を数値で返します。
例えば、=WEEKDAY(A1,1)
の場合、A1のセルにある日付の曜日を以下のように判定します:
- 1 → 日曜日
- 2 → 月曜日
- 3 → 火曜日
- 4 → 水曜日
- 5 → 木曜日
- 6 → 金曜日
- 7 → 土曜日
=WEEKDAY($A1,1)=1
の意味
この数式は、セルA1の日付が日曜日かどうかを判定するものです。
WEEKDAY($A1,1)
→ A1の日付の曜日を取得(1=日曜日, 2=月曜日, …)=1
→ 取得した曜日が「1(日曜日)」ならTRUE、それ以外ならFALSE
つまり、WEEKDAY関数で取得した値が「1」、「7」の場合に指定した色を付けるということになります。
=$C1<>"-"
の意味
セルC1の値が「-」でない場合にTRUEを返し、「-」の場合はFALSEを返す論理式です。
=$C1<>"-"
この数式は、セルC1の値を判定し、以下のような結果を返します:
- C1の値が「-」以外 →
TRUE
祝日と判断 - C1の値が「-」 →
FALSE
オートフィル(フィルハンドルの使い方)Excelフィルハンドルの使い方
基本的な操作
- 元となるデータを入力
例:「4/1」や「月曜日」など、連続データの最初の値をセルに入力します。 - フィルハンドルを見つける
入力したセルの右下にある小さな■(フィルハンドル)にカーソルを合わせます。カーソルが黒十字(+)に変わります。 - ドラッグして連続データを作成
黒十字の状態で、データを入力したい方向(下や右など)へドラッグします。 - マウスを離して確定
目的の範囲までドラッグしたら、マウスのボタンを離します。すると、連続データが自動入力されます。
応用テクニック
- オートフィルオプションを活用
ドラッグ後に表示される「オートフィルオプション」をクリックすると、コピーや連続データの種類を選択できます。 - 数式のコピー
フィルハンドルを使って数式をコピーすると、相対参照が適用され、各セルに適切な計算結果が入力されます。
フィルハンドルを使いこなせば、データ入力の手間を大幅に削減できます。📊
用語説明
相対参照・絶対参照
Excelの相対参照と絶対参照は、数式をコピーしたときのセルの動きを決める重要な概念です。
相対参照とは?
相対参照は、数式をコピーすると参照するセルの位置が変わる仕組みです。
例:相対参照の動作
=A1+B1
この数式を下のセルにコピーすると、次のように変化します:
- 元のセル(C1) →
=A1+B1
- コピー先(C2) →
=A2+B2
- コピー先(C3) →
=A3+B3
ポイント:数式をコピーすると、参照するセルが相対的に移動します。
相対参照の活用例
- 表の計算(売上合計、平均値など)
- オートフィルで数式を適用
- データの一括処理
絶対参照とは?
絶対参照は、数式をコピーしても参照するセルが変わらない仕組みです。
例:絶対参照の動作
=A1*$B$1
この数式を下のセルにコピーすると、次のようになります:
- 元のセル(C1) →
=A1*$B$1
- コピー先(C2) →
=A2*$B$1
- コピー先(C3) →
=A3*$B$1
ポイント:$
(ドルマーク)を付けることで、セルの位置を固定できます。
絶対参照の活用例
- 定数を使った計算(税率、割引率など)
- VLOOKUP関数の検索範囲を固定
- 条件付き書式で特定のセルを参照
相対参照と絶対参照の違い
参照方法 | 記述例 | 動作 |
---|---|---|
相対参照 | A1 | 数式をコピーするとセルの位置が変わる |
絶対参照 | $A$1 | 数式をコピーしてもセルの位置が固定される |
複合参照 | $A1 または A$1 | 列または行のみ固定される |
絶対参照のショートカットキー
絶対参照を簡単に設定するには、F4キーを使います:
- セル参照を入力
- カーソルをセル参照部分に合わせる
- F4キーを押す
- 1回押す →
$A$1
(絶対参照) - 2回押す →
A$1
(行のみ固定) - 3回押す →
$A1
(列のみ固定) - 4回押す →
A1
(相対参照に戻る)
相対参照と絶対参照を理解すれば、Excelの数式をより効率的に使えます!
Excelのシリアル値とは?
Excelのシリアル値システムは、日付や時刻を数値として管理する仕組みです。
Excelでは、日付や時刻をシリアル値という数値で管理しています。
- **1900年1月1日を「1」**として、1日ごとに「1」ずつ増加します。
- 例えば、以下のようなシリアル値が対応します。
- 1900年1月0日 → 0
- 1900年1月1日 → 1
- 1900年1月2日 → 2
- 2000年1月1日 → 36526(1900年1月1日からの通算日数)
- 2025年5月1日 → 45413(1900年1月1日からの通算日数)
- この仕組みのおかげで、日付を使った計算がシンプルになります。例えば、ある日付から10日後を求める場合、単純に +10 すればOKです。
- Excelの日付シリアル値の特徴
- ✔ 1900年を起点とする Excelの標準設定では、1900年1月1日を「1」とし、そこから日数が増える形で値が割り振られています。
シリアル値の計算方法
1. 日付の計算
シリアル値を使うと、日付の計算が簡単にできます。
=A1+7 → A1の日付の7日後を求める。
=A1-30 → A1の日付の30日前を求める。
Excelのシリアル値システムを理解すれば、日付の計算がスムーズになります!
今回作成したカレンダーのA3セルの書式は「日付」になっていると思います。

このセルの表示形式を「標準」に変更すると、数値が表示されます。
この数値が「シリアル値」です。

このシリアル値をもとに表示形式を変更することで、日付の表示方法を自在に変えられます。
TRUEとFALSEの基本
ExcelのTRUEとFALSEは、論理式の結果を示す基本的な値で、条件判定やデータ分析に欠かせない要素です。詳しく解説します!📊
Excelでは、条件を判定する際にTRUE(真)とFALSE(偽)が使われます。
- TRUE → 条件が成立(正しい)
- FALSE → 条件が不成立(正しくない)
例えば、以下の数式を考えてみましょう:
=A1>10
→ A1の値が10より大きければTRUE、そうでなければFALSEを返します。
応用(VLOOKUP)
予定シートを新たに作成し、A列日付B列予定
D列を選択し右クリックから「挿入1列(左)」(C列を選択し右クリックから「挿入1列(右)」)を選択
D3セルに
=IFERROR(VLOOKUP(A3,予定!A:B,2,FALSE),"")
予定が表示されるようになります。
Excelのカレンダーと予定シートの日付の表示の違いについて
Excelでは、カレンダーシートの日付と予定シートの日付の表示形式が異なる場合でも、シリアル値が同じであれば同じ日付として認識されます。これは、Excelが内部的に日付を数値(シリアル値)で管理しているためです。

