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Excel

はじめてのExcelショートカット:基本操作を覚えよう!

 Excelを使いこなす第一歩は、よく使うショートカットキーを覚えることです。マウス操作よりも素早く、正確に作業できるようになります。ここでは、初心者でもすぐに使える「基本ショートカット」を紹介します。

 ここで紹介するのはExcelだけでなく、ほとんどのアプリで使える『お助けショートカット』です。初心者にも安心して使えるよう、やさしく解説します。

ショートカット内容よく使う場面
Ctrl + Cコピーデータを複製したいとき
Ctrl + V貼り付けコピーした内容を貼りたいとき
Ctrl + X切り取り(移動)セルの内容を別の場所に移動したいとき

Excelショートカット解説:Ctrl + C(コピー)&Ctrl + V(ペースト) 通称:コピペ

どんな操作?

 『Ctrl + C』 は、選択したセルの内容を「コピー」するショートカットです。マウスで右クリックするよりも、素早く・正確に操作できます。

使い方(基本編)

  1. コピーしたいセルを選択します
  2. キーボードで Ctrl キーを押しながら C を押します
  3. セルの枠が点滅して「コピーされた状態」になります
  4. 貼り付けたい場所に移動して Ctrl + V を押すと完了!

使用例

操作内容ショートカット結果
A1をコピーCtrl + CA1の内容がコピーされる
A1を切り取りCtrl + XA1の内容が切り取りされる
B1に貼り付けCtrl + VA1の内容がB1に表示される

Excelショートカット解説:Ctrl + Z(元に戻す)

ショートカット内容
Ctrl + Z元に戻す(Undo)
Ctrl + Yやり直す(Redo)

どんな操作?

 『Ctrl + Z』 は「直前の操作を取り消す」ショートカットです。
入力ミスやうっかり削除してしまったときに、一瞬で元に戻せるのでとても便利です。

使い方(基本編)

  1. 間違えて入力・削除・貼り付けなどをしてしまったら
  2. キーボードで Ctrl キーを押しながら Z を押します
  3. 直前の操作がキャンセルされ、元の状態に戻ります!

よく使う場面

シーンCtrl + Zの効果
間違えてセルに上書きした元の値に戻る
不要な行を削除してしまった削除前の状態に戻る
間違った場所に貼り付けた貼り付け前の状態に戻る
数式を消してしまった消す前の数式が復活

ワンポイントアドバイス

  • 複数回押すと、さらに前の操作まで戻れます(履歴をたどるようなイメージ)。
  • 「戻しすぎた!」と思ったら Ctrl + Y で「やり直し」ができます。
  • 編集履歴が残っている限り、直前の操作を元に戻すことができます。
  • 逆に、ファイルを閉じて再度開いた後は、履歴がリセットされていて戻せないことも。

Web版Excelの保存のしくみ

 Web版のExcel(Excel for the Web)は、自動保存機能が標準で有効になっており、編集するたびにリアルタイムで保存されます。特に以下のような特徴があります。

  • OneDriveやSharePointに保存されているファイルは、編集内容が即座にクラウドに反映されます。
  • 「Ctrl + S」や「上書き保存」などの操作は基本的に不要です。
    (デスクトップ版(Office 365など)では手動で保存する必要があります)
  • ファイル名の横に「保存済み」と表示されていれば、最新の状態が保存されています。

注意点

状況保存される?補足
通常の編集✅ 自動保存される何もしなくてもOK
オフライン状態❌ 保存されない接続が復帰すると同期されることも
新規作成後すぐ閉じる❌ 保存されないことがある名前を付けて保存しておくと安心

セル操作系ショートカット

 ここから紹介するのは「Excelならではの便利技」です。他のアプリでは違う動作になるので、Excelの表作業に特化したショートカットとして覚えておくと安心です。

ショートカット内容よく使う場面
Ctrl + D上のセルを下にコピー同じ値や数式を連続入力したいとき
Ctrl + R左のセルを右にコピー横方向にコピーしたいとき
Ctrl + "+"新しいセルを挿入行や列を追加したいとき
Ctrl + "-"セルを削除行や列を削除したいとき

Excelショートカット解説:Ctrl + D(上のセルを下にコピー)

どんな操作?

 『Ctrl + D』 は、選択したセルに対して「すぐ上のセルの内容を下にコピーする」ショートカットです。
「D」は『Down(下)』の意味で覚えるとわかりやすいですね。

基本の使い方

  1. コピーとなるセルを選択します
  2. キーボードで Ctrl キーを押しながら D を押します
  3. すぐ上のセルの内容がコピーされます!

使用例

A2セルを選択して 『Ctrl + D』 を押すと、
A1セルの内容(りんご)が A2セルにコピー されます。

複数セルでの使い方

  • 複数行を選択して Ctrl + D を押すと、一番上の行の内容がすべての選択行にコピーされます。

使用例

A1からA3までのセルをまとめて選択して Ctrl + D を押すと、一番上の A1セルの内容が、下の A2・A3セルにも自動でコピーされます。

ポイント

Ctrl + D を使うときは、選択するセルの位置に注意しましょう。
単独セルにコピーしたい場合は「コピー先のセル」を選びますが、
複数セルにコピーしたい場合は「コピー元を含む範囲全体」を選択します。
このとき、選択範囲の一番上のセルがコピー元として扱われ
その内容が下のセルに一括でコピーされます。

例で確認すると安心!

操作内容選択範囲結果
A2にA1をコピーしたいA2のみ選択A1の内容がA2にコピーされる
A1〜A3に同じ内容をコピーしたいA1〜A3を選択A1の内容がA2・A3にコピーされる

※Ctrl + D は「下のセルにコピーする」ための操作です。
横にコピーしたい場合は、Ctrl + R(右方向にコピー)を使えばOKです。
方向によって使い分けると、作業がスムーズになります。

Ctrl + D は「下方向専用」、上や左には使えません

❌ 上方向には使えません

  • Ctrl + D は「上のセルの内容を下にコピーする」ためのショートカットです。
  • そのため、下から上へコピーすることはできません
  • 上方向にコピーしたい場合は、手動でコピー&貼り付けするか、数式の参照を工夫する必要があります。

❌ 左方向にも使えません

  • Ctrl + D は「縦方向専用」です。
  • 横方向(左や右)にコピーしたい場合は、Ctrl + R を使います。
    • これは「左のセルの内容を右にコピーする」ショートカットです。
    • ただし、右方向のみ対応で、左方向には使えません

方向別ショートカットまとめ

方向ショートカットコピー元コピー先備考
下方向Ctrl + D上のセル下のセル✅ 使用可能
右方向Ctrl + R左のセル右のセル✅ 使用可能
上方向下のセル上のセル❌ 使用不可(手動対応)
左方向右のセル左のセル❌ 使用不可(手動対応)

ポイント

Ctrl + D や Ctrl + R は「一方向専用」のショートカットです。
逆方向にコピーしたい場合は、コピー&貼り付けで対応しましょう。
方向を意識して使い分けると、作業がスムーズになります。

表やデータの操作に便利

ショートカット内容よく使う場面
Ctrl + Space列全体を選択列操作をしたいとき
Shift + Space行全体を選択行操作をしたいとき

Ctrl + Space の動作と注意点(Excel)

Excelでの意味

Ctrl + Space』 は、現在選択しているセルの列全体を選択するショートカットです。
例えば、セル B3 を選択した状態で Ctrl + Space を押すと、B列全体が選択されます

基本の使い方

  1. 任意のセルを選択(例:B3)
  2. Ctrl キーを押しながら Space(スペース)キーを押す
  3. 選択したセルが含まれる「列全体」が選択されます

ポイント

Ctrl + Space は「列選択専用」のショートカットです。
行を選択したい場合は、Shift + Space を使いましょう。

Shift + Space は IME(日本語入力)が「ひらがなモード」のときは使えないことがあります

Excelでの本来の動作

  • Shift + Space は、Excelで「行全体を選択する」ショートカットです。
  • 例えば、セル A3 を選択した状態で Shift + Space を押すと、3行目全体が選択されます

⚠️ IMEが「ひらがなモード」のときの注意点

  • 日本語入力(IME)が「ひらがなモード」になっていると、Shift + Space が 『半角スペース』 の入力として処理されることがあります
  • その結果、Excelのショートカットとして動作しない(行選択されない)ことがあります。

ポイント

Shift + Space が効かないときは、IMEを「オフ」または「英数モード」に切り替えてみましょう。
状況によっては、IMEの設定やアプリの挙動で変わることもあるので、
「行選択できないな?」と思ったら、まず日本語入力の状態を確認するのがコツです。

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